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アウルムVSアリス

「お望み通り、最高の装備をしてきたわ。この剣も鎧もミスリル製の王都最高の鍛治師製よ」

「ありがとうございます。なるべく人払いをしていただきたいのですが、ブラス様‥‥‥はご覧になります‥‥‥よね?」

「もちろん。良ければ私が審判をしよう」


「‥‥‥わかりました」

 ブラス様は公爵で有りながらこういうのが大好きなのだ。もう能力がバレても仕方ないか。


「双方、良いか?」


 シャッ!!とミスリル製の剣を抜いたアリス様が構える。一方の俺は素手だ。


「アウルムも早く武器でも盾でも構えなさい」

「いえ、このままで大丈夫です」



「よし、はじめっ!!」


「やぁーっ!!!」

 アリス様が気合一閃打ち下ろしてきた。


 ピタッ!!!!


「!!!!???」


 俺の頭に当たる直前で剣を止める。スキルが無ければ兜を被っていても割られて即死だろうな。

 「な‥‥‥? う、動かない!?」

 空中にあるにも関わらず、まるで岩に深々と刺さった伝説の剣のように全く動かない。その事にアリス様は状況が理解が追いついておらず、ミスリル製の剣を動かそうと必死だった。


「アリス様、隙有り」

 アリス様が腰に帯びていた短剣をスキルで抜いて首に当てる。ミスリル製の刃物は特に切れ味がいいので間隔は数ミリ空けてある。そうしないと血が出てしまうからな。


「「‥‥‥‥‥‥」」

「‥‥‥と、これが私のスキルです。金属を自在に操る事が出来ます」

と、アリス様が手放して宙に浮いていたミスリルの剣をゆっくり動かして、アリス様の腰の鞘に納めた。


「強すぎるな‥‥‥」

「こんなの誰も敵わないじゃない‥‥‥」


「‥‥‥アウルムよ、話がある。あとで私の部屋に来てくれ」

「? はい、わかりました」


 ブラス様の部屋に入る。誰もいない。

「すまないな、アウルム。少し話がききたくてな」

「はい、ブラス様。何なりと」

 もうバラしてしまったからな。



「単刀直入に聞こう。アウルム、お前はそのスキルで人を殺した事はあるか?」

「‥‥‥‥‥‥あります」


「その‥‥‥話したくなければ構わないが‥‥‥どういう風に?」

「いえ、大丈夫です。まず‥‥‥」


 今までの経緯について話した。

 話し始めると止まらなくなった。

 誰かに聞いて欲しかったのかもしれない。


「そうか‥‥‥、大変だったんだな。それを知って頼むのは気が引けるのだが今度ある仕事をして欲しい‥‥‥」

「はい、何でしょうか?」


「‥‥‥‥‥‥諜報活動だ」


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