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王都調査

 しまった、これでは普通に王都観光してるだけになってしまう。

「すまん、ミランダ。ここからは別行動で‥‥‥」


「あぁ、色々調べたいんだったよね。付き合わせちゃってごめん。楽しかったよ」

「いや、こちらこそ。助かったよ、ありがとな」


 ミランダと別れた。ミランダは流行りの服を買いたいらしくてそっちに行くらしい。俺はまぁそっち方面は興味がないからな。


ーーーーーーーーーーーー


「ふむ、こんなものかな‥‥‥」

 公爵邸周辺の地理、公爵邸から学院までの道、休日にアリス様が行きそうな繁華街までの道など何度も歩いて路地の感じや建物の雰囲気なんかを見てきた。金属の微粒子も撒いてきた。

何か異変があればすぐ気付くだろう。


 周辺を一回りして公爵邸に戻る。

「ただいま戻りました」

「おぉ、おかえり。アウルム、アリスお嬢様が探してたぞ」


 ? 今日は一応休暇なんだが‥‥‥。まぁ少し時間が空くからまぁいいか。


「アリス様、すみません。お呼びでしょうか?」

「アウルム、休暇だったのね。ごめんなさい。剣術の稽古に付き合ってもらおうと思って‥‥‥」

「いいですよ、時間が空きましたから」


 アリス様は『剣帝』の加護を授かったそうだ。ただ身長が小さいから他の大人より俺との打ち合いを好んでしているようだが。


「しかし、私と打ち合いしてても上手くならないとは思うのですが‥‥‥」


「そ‥‥‥そんな事わかってるわよ! それともアウルムは私と打ち合いするのが嫌なの?」

「いえ、そういう訳ではなく‥‥‥」


「ほら、もう1本やるわよ!」

「はい、はい」


 木剣を構える。加護の授与までアリス様はあまり剣の訓練はしてなかったようだが、俺が見てもわかるくらいみるみる上達している。


 一方、俺の方はてんでダメだ。

 イーリエさんに二年間も鍛えられたのにな。普通の剣術は。


カン! カン! 


 木剣の乾いた音が響き渡る。

「もう私では敵いませんよ、アリス様」

「もう、またそんな事言って! 頑張ってよ、アウルム!」



「これこれ、アリスよ。アウルムに無理を言うな。アウルムは腕力が低いのだから‥‥‥」

「お父様!!」

 ブラス様がいつの間にか来ていた。


「お恥ずかしい限りです」

「でもそれで決して弱いという訳ではないからな。引き続きアリスをよろしく頼むよ」

「了解致しました」


 翌日からもお嬢様と馬車に同乗して護衛だな。



 そんな毎日が続き、二年が経過した。

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