戦闘 スノーウルフ
「やはり多いな。打ち合わせ通りにやるぞ」
「OK シルヴィア頼む」
「任せて、まずはアイツから‥‥‥」
剣を使うシルヴィアだがエルフだけあって弓ももちろん上手い。
素早く弓につがえて放った矢は近づいてきていたスノーウルフの急所を捉えた。
「ギャイン！！」
群れの先頭にいたやつは倒れてキラキラ光っていった。
「次っ！！」
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（打ち合わせの時の話）
「俺は剣しか使えないぞ。どうしたらいい？」
「じゃあ私が後衛で弓で一頭ずつ倒していきましょ。どうかしら？」
「それでいこうか。俺とクロムさんでシルヴィアを守りつつトドメを刺していく流れでやってみましょう」
「わかった」
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一頭一頭倒していけばいつか終わるだろう。シルヴィアは正面から、俺は群れの背後から折れた剣の先端をさらに研ぎ上げた刃を飛ばして仕留めていった。
薄暗い、見えづらいところだったから見つかる心配はないだろう。
狼の群れの後ろから一際大きなスノーウルフが現れた。おそらくボスなんだろう。
アイツはシルヴィアの弓で倒せないだろう。
「くっ！ なんと大きい！」
「（シルヴィア、俺がアイツらを使って倒す。風魔法で上手くやってくれ）」
「（OK）」
演技をする目的は一つ。
「わぁ！ 鉄粉がっ！！」
俺が撒いた鉄粉をシルヴィアの風魔法で風に舞わせる。
「うわっ！ 目に入った！」
クロム兄さんの目潰し完了。速やかに討伐するとしよう。
ルーとマリを取り出して武器モードのまま、ボスウルフに集中攻撃。ルーは刺すというよりも貫く感じで‥‥‥、マリは頭をカチ割る気持ちで振り回した。
「ギャワワーン！！」
どうやら倒せたようだ。魔石も他のウルフと比べても大きかった。早速魔石とルー、マリを回収する。
「くっ、すまない。今から戦闘という時に目に砂が入ってしまった。あれ？ あの大きなスノーウルフは？」
「倒しました‥‥‥」
「あんなデカいのどうやって倒したんだ！？」
「秘密です」
「‥‥‥気になるなぁ？ 教えてくれないか？ 先輩の頼みなんだけど」
「イーリエさんから見せるな、言うなと言われているので‥‥‥」
「ウン、ワカッタ。モウキカナイヨ」
うーん。
やはりイーリエさん効果はばつぐんだ！
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