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カイーロ村

 カイーロ村に向かっていたところで吹雪いてきた。一応、しっかりと防寒具は揃えてきたが‥‥‥。


「おぉうっ!! 思ったより寒いっ!!」

「ねぇ、アウルム。何か温まるもの無い?」


 うーん、何かないかな? あっこれだ!!

「これ持って、シルヴィア」

「なにこれ、ただの鉄じゃない‥‥‥ってあったかい!! 何これ!!?」


「鉄を俺のスキルで少し温めてるだけだよ」

「あ、じゃあこのミスリルローブも出来る?」


 あ、出来るわ。


「あったかい!! ありがとう! アウルム」

「もっと早く気付けば良かったな‥‥‥」


 温かくなった俺たちは歩みを早め、夕方には村に到着した。村人が村長宅へ案内してくれた。


「おぉ、この様な悪天候の中ようこそお越し下さいました。私は村長のレムと申します」

「依頼を受けたDランク冒険者のアウルムです」

「同じくシルヴィアです」


「二人とも随分とお若いですな‥‥‥。失礼ですが、その‥‥‥大丈夫ですかな?」


 なるほど、俺たちが不安なのだろう。無理もない、俺は若造だし、シルヴィアも見た感じ若‥‥‥ってシルヴィアって幾つなんだ?


「‥‥‥アウルム、なんで見てんのよ?」

「あ、いや。すまん。村長さん、大丈夫だから安心してくれ」


「あ、すみません。疑ってる訳では無いのですが、以前も騙されそうになった事がありましてな。スノーウルフを追い払うどころか逃げ出そうとしてた冒険者がいたので‥‥‥」


 うーん、それなら仕方ない。

 仕事を見てもらって判断してもらおう。


 スノーウルフは森から現れては家畜や作物を襲う事が多いのだが、群れになると村人をも襲うようになるため討伐依頼を出したとの事。


「お任せください。頼りなく見えるかも知れませんが腕は悪くないですよ」

「そうですか。疑う訳では無いですが村一番の戦士を連れて行ってもらえますか?」


 うっ‥‥‥、他人がいると俺のスキルや武器のアイツらが使いにくいじゃないか。でも断ったら騙そうとしてるって思われそうだよな。


「わかりました。良いですよ」

 おいぃ!! またシルヴィアが返事した。


「ごにょごにょ(スキルがバレたらどうするんだ?)」

「ごにょごにょ(大丈夫よ、安心しなさい)」




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よろしくお願いします!!

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