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また異動

 ある朝、シルヴィアに相談する。

「シルヴィア、家欲しくない?」

「えっ! そうなの? それって‥‥‥」


「ん? なんだ?」

「‥‥‥そこに私も住んでも‥‥‥良いの?」


「もちろん。そのつもりだったんだけど」

 シルヴィアの顔が明るくなる。

「ありがとう! アウルム大好き! でどこに住むの?」


「そうだなぁ、ヒュドラルの鉱山はある程度採掘したからここじゃなくても良いけど。カルコスは軽い騒ぎになってしまったし、別のダンジョンのある都市かなぁ」

「じゃあ、シデーロスの街が良いかも。大きなダンジョンがあるわ!」


 聞いたことあるな。シデーロスは世界でも有数の大きさのダンジョンがある事で有名だ。冒険者の数も多い。思い出した、イーリエさんの昔話だ。


「よし、じゃあ次の目的地はシデーロスだ。ここからはどう行くんだ?」

「西に馬車で三日ね、どうするの? 飛んでいくの?」

「そんな事したら目立つだろ、その先でまた移動するハメになるよ‥‥‥」


「そ、そうね。あはは。じゃあまた馬車で移動ね。依頼とかないか見てくるわ」

「俺は食料調達しておくよ」


ーーーーーーーーーーーー


 次のシデーロスの街に向かう馬車内での会話。

「あなたの能力を考えると街の中に住むのはおすすめ出来ないわね」

「まぁ、そうだな。ごにょごにょ。今回の資材でなんとかなるかなと思っているのだけど」


「ぷっ! あはは! あなた面白いこと考えるわね!! 良いかも、やってみましょうよ」


 乗り合い馬車で移動しつつも楽しく過ごせた。モンスターは二回出てきたが問題なく撃退。それにより馬車内で感謝され打ち解けて、他の人の話を聞く事が出来た。


「シデーロスはダンジョン都市で冒険者が多い」

「シデーロスの名物はオーク肉を衣で包んで揚げた『オークカツ』だ! アレは一度は食わないと‥‥‥」

「物理攻撃のほとんど効かない蛇がいるらしい。剣や槍はおろか、弓矢もハンマーも効かないらしい。魔法で仕留めるしかないらしいぞ」


 いろんな情報を仕入れられた。思ったより有意義だったな。


 シルヴィアも随分仲良くなった。最近はスキンシップが増えてきたように思う。俺もまぁ悪い気は全くしない。むしろ‥‥‥。


「アウルム‥‥‥、この間の話だけど‥‥‥、大丈夫だよね? 一緒に住んでも良いんだよね?」

「なんだ、そんな事気にしているのか? もちろんだ! 大切な仲間なんだから‥‥‥」


「‥‥‥そう、だよね。うん、ありがとう‥‥‥」


 そんな会話をしながら夕方ダンジョン都市シデーロスに着いた。

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