表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

2/144

祝福の儀

「次、アウルムくん!」

「はいっ!」


 今日は教会で祝福の儀が行われている。

 今年は三人。

 ボクと幼馴染のスズとディーンだ。

 スズとディーンは家が隣同士でお互い好きみたいだ、見た目も二人はお似合いだと思う。


「身体を楽にして、目を閉じて神々に祈りを‥‥‥」

「はい」


 両手を組んで一心に祈る。

(神様、どうか良い加護をお与えください)




「アウルム‥‥‥『ストレージ』!」


 周りの大人たちからどよめきが起こる。


「アウルム! 良かった、良い加護じゃないか!」

「父さん‥‥‥、父さんと同じ加護が良かったよ‥‥‥」


「そんな事言うな。ストレージは便利だぞ。商人なら喉から手が出る程欲しいスキルだ」

「でも‥‥‥父さんの畑‥‥‥」


「アウルム、お前は優しいな。お前は若いんだ。いろんな経験をしてから農業をしても良いじゃないか」

「うん‥‥‥そうだね。わかったよ」



「アウルム、『ストレージ』なんだって?」

「やぁ、ディーン。そうなんだよ。二人はなんだった?」

「俺は『剣王』だ!! 最高だぜ!」

「私は『癒しの手』回復魔法が使えるみたい」

 『剣王』は剣の才能がとても伸びる。『癒しの手』は魔力の消費が極小量で回復魔法が使えるようになる。

「二人とも冒険者向けだなぁ。二人とも冒険者志望だから良かったじゃないか」

「アウルムの『ストレージ』も沢山の荷物を持てるし冒険者としても便利よ」

「そうだ! 三人でパーティーを組まないか?」


「そうだなぁ、ボクは農業志望だったからなぁ。それも良いかもしれないけど、もう少し考えてみるよ」

「わかった、待ってるよ」

「待ってるからね!!」


ーーーーーーーーーーーー


 教会を後にして家路に向かう。我が家は村の外れにあるから少し遠いんだ。

 夕方に村の広場でお披露目会が開かれるから一度解散し、準備してからもう一度来るんだ。  

 往復で一時間くらいだからそこまで遠くはないけど。


ーーーーーーーーーーーー


 準備を整えて広場に向かう。

「ご馳走も出るんだよね? 楽しみだなぁ‥‥‥」

「あぁ、今日はお祝いだからたくさん食べて良いんだぞ!!」

「もう。貴方ったら!」


 村の広場が見えてきた。

「? なんだろう?」

「なんだか騒がしいなぁ?」


面白い!!、続きが気になる!!と思った方はブックマーク、☆の評価をしていただけるとモチベーションが上がります。

よろしくお願いします!!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ