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翌朝

 翌日の早朝になった。

 昨夜寝る時にシルヴィアに冗談でベッドに誘われたけど揶揄われただけだろう。


「じゃあこれをお願い。もし可能なら荷物も持って来てくれると嬉しい!」

「わかった」


 シルヴィアは今度はダンジョン都市カルコスに行くらしい。

「あそこも冒険者が多いけどまだ理解があるわ。そっちを拠点にしようかと思って。良かったらアウルムも来なさいよ」

「そう‥‥‥だな。考えてみ‥‥‥」


 !!!! 

 複数の金属鎧の感覚だ!

 こんな朝早い時間に?

 シルヴィアを捕まえるために‥‥‥?


「いたぞ! 銀髪の魔女め! 捕まえろ!」

「「おう!!」」


「逃げてぇ! アウルム!」


「!? 仲間がいるのか!? 人間か? 構わん、殺してしまえ!!」

「了解。弓、用意!!」

「「弓、用意!」」


 いぃ!? マジか?

 俺殺されるような事、何もしてないぞ?


「撃てっ!!」


ヒュヒュヒュン!!!!


 ホントに撃ちやがった!

 くそっ、スキルを使うしかない!


ピタッ!!!!


 まるで時間が止まったかのように矢が空中で静止する。


「お前たちは騎士団か? 何故撃った?」

「矢が空中で‥‥‥!? お、お前の仕業かっ!!?」


「質問に答えろ!」

「あ‥‥‥ああ。我々はグラナット傭兵団である! その魔女を速やかに差し出せ! そうすればお前は助けてやる!」


 あ? コイツ何言ってんだ? 

 こっちは既に手ェ出されてるんだが‥‥‥?


「わかった‥‥‥」


 グラナット傭兵団って聞いたことある。目的遂行の為には手段を選ばない連中だって。評判も悪かった覚えがある。


「これが‥‥‥返事だ!!」


 静止していた矢を180度向きを変えて来た方向に飛ばす。何人かは当たったようだが知った事ではない。


「ぐっ! キサマ!? 我々とやるつもりか!!?」

「何を言っている? 先に矢を放ってきたのはそちらだろう? 最終警告だ、それ以上近づくなら命の保証は出来ないぞ」


「何を!? かかれぇ!!」

「「「おーー!!」」」


 ふう、警告はしたからな。

 奴らに手を向ける。


「「ぎゃあぁ!!!!!」」


 奴らの装備の金属部分を絞りあげる。

 兜、鎧、籠手、膝当てなど。

 剣を奪い取って、それぞれに突き刺す。


 辺りは血の匂いで充満した。

 残ったのは隊長みたいな奴だけだ。


「な‥‥‥? なん‥‥‥!?」

「すまんな。俺のスキルはバレると面倒らしいからな」


 隊長らしい奴の鎧の襟首部を首の方に曲げて伸ばすと簡単に首が切れ、血が噴き出し倒れた。しばらくビクビクしていたがすぐに動かなくなった。


「シルヴィア、片付いたぞ」

「‥‥‥‥‥‥‥‥‥???」

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― 新着の感想 ―
[良い点] 主人公の容赦ないところが実に良い 大抵の作者は、無抵抗な相手を殺しに来た以上の悪人でも、 平気で許して見逃すからな マジでどんな悪人でも見逃せば、 主人公の優しさをアピールできると思ってや…
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