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アリスの弟子入り

 のぼせて倒れた次の日のこと。

「アウルム、起きた? 大丈夫? まったく何やってんのよ」

「‥‥‥面目ない。すんません。ん? で、アリスは?」


「アリスなら張り切ってハンジローのところに行ったわよ」

「そうか‥‥‥」


 俺やルー、マリ、カレンとずっと打ち合いをしてたけど物足りなかったのかもしれないな。


「そういえば、シルヴィア。魔力は平気か? 昨日は一日中使ってたんだろ?」

「あ、うん。そのことなんだけど‥‥‥、カエデにはバレちゃって」


「えぇ? 大丈夫なのか?」

「彼女、魔力がすごいから‥‥‥。魔族みたいに魔力で察知出来るのかもね? 内緒にしてくれるとは言ってたけど」


 大丈夫かな? 

 まぁ、シルヴィアが言うならなんとかなるだろ。


「アリスはしばらくこの国に居たいようだな。シルヴィアはこの国どう思う?」

「食べ物も美味しいし、衛生的だし住むのも良いと思うけど‥‥‥、私エルフだからなぁ‥‥‥?」


「カエデとハンジローは別にエルフに差別意識はないみたい。でも他の人は多分‥‥‥」

「‥‥‥だよな? まぁ、アリスのトレーニングを見に行こうか」


 ま、最悪タイタン王国に帰れば良い。

 気楽に構えていくとしよう。


ーーーーーーーーーーーー


「ええか? 我が流派の理念は「一抜一殺」一度抜いたら相手を倒すまで剣を納めたらアカン。逆に言えばいたずらに剣を抜いたらアカンっちゅうこっちゃ」

「なるほど‥‥‥」


「あとは「二の太刀要らず」ゆうてな、「一の太刀」‥‥‥まぁ、初撃やな。から全力で打ち込んでいくんや」

「確かにこの間の初撃‥‥‥一の太刀はすごかったわ。どういう訓練をするの?」


「コレや、この立木に撃ち込んでいくんや。構えはこう「蜻蛉の構え」や」

「なるほど‥‥‥」


「で、こうするんや。キェー!!」

ガッ!!


「コレを繰り返すと。キェッ! キェッ!!」

ガッ!! ガッ!!


「コレを毎日繰り返しやな。やってみ」

「こうね。エェーイ!!」

ガッ!!


「ええ音させるなぁ、やるやん。さすがは『剣帝』やな」

「ホント?」


「あとは繰り返しやってみ。アカン、すぐ抜かれそうやわ、ハハハ!」


 普通の木剣ではなく、重い木の枝といった感じの棒をもっと太い木に打ち付ける。繰り返し行う事で立木の方は左右が削れている。


 ハンジローがやると立木から煙が登った。


「すごいわ、あの域まで達するまではやめないわよ‥‥‥」

 長期滞在を決意するアリスであった。

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