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さらに東に‥‥‥

「‥‥‥‥‥‥お前は誰や!?」

「‥‥‥いや、お前らこそ誰だ?」


 翌朝、サターン号に乗って移動し、入り口を開けたところで兵士に囲まれた。地球でいうところの西洋の騎士と言うよりかは東洋の武者といった感じだろうか?


「我々はヤポン王国の兵士や。モンスターではなさそうやが、怪しい!! とりあえず捕らえよ!!」

「待て! 怪しいものではない! 俺達は冒険者だ!」


「問答無用!」

 いっ!? マジかよ。話が通じない?

 兵士二人が階段を上がって来た。


 とりあえず階段になっているところを平らにしよう。

 すると滑り台のように兵士は滑って落ちていった。

「おのれ! 何すんねん!?」

「いや、勝手に入ろうとするからだろう」


「ますます怪しい、弓兵!! 構え!」

 おいおい、それを放ったら戦争だろうが!


 指揮官は聞く耳を持たない。

「うてぇ!!!」

 躊躇なくやりやがった。


ヒュヒュヒュヒュン!!!!


 仕方ないな、使うしかない。

 俺の手前で矢は全て止まった。


 矢を操ってそれぞれに向ける。

 えーっと‥‥‥13本かな?


「物騒なものを向けないでくれないか? お返ししよう」 


ヒュヒュヒュヒュン!!!!


「「「ぎゃあっ!!!!」」」

 少し当たった人もいるようだが、この程度で致命傷を負った奴はいないだろう。


「な‥‥‥、なんや、その力は!!?」


 答えようとしたらタイミング悪く咽せてしまった。

「ま‥‥‥ゲホゲホ!! ‥‥‥うのようなものだ。俺はこ‥‥‥ゲホ! ‥‥‥めが欲しいだけだ」


「な‥‥‥!! なにぃ!! 総員、一時撤退!! 遅れるな!!」

「「「逃げろー!!!!」」」


「え? あれ? 何‥‥‥?」

「逃げて行ったわね‥‥‥」

「妙に慌ててたわね?」


 とりあえず準備を整えておこう。さっきの兵達が戻ってくるかもしれないしな。


ーーーーーーーーーーーー


ここは王宮、兵士詰所。


「大変です!! 魔王が現れました!!」

「な‥‥‥? なんやて‥‥‥? おもんない冗談やめーや!!」


「冗談ではあらしまへん。自ら魔王を名乗り、怪しげな術で矢を跳ね返したんですわ! この国を欲しいと言うております!」

「なんやと‥‥‥、急いで陛下に報告するわ。国民に知らせる手配を取ってくれ。これは最優先事項や!」


「はっ!! 直ちに!」



ーーーーーーーーーーーー


ここは王都の外れ。


「フェネクス様‥‥‥、いつの間に魔王として名乗りを挙げたのですか?」

「貴様はバカか? 何を言っているのだ? そんな訳なかろうが‥‥‥」


「『魔王が現れた』って噂が王都中に広まってますが‥‥‥」

「はぁ!? 私以外の魔族が魔王を名乗ったのか? どこのどいつだ、その不届き者は!?」

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