表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

107/144

王国の接待

「びっくりしたわ‥‥‥、一国の王様が私に頭下げるなんて‥‥‥」

「なんかそういう人みたいよ」

「昔からそうだったわ。あまり身分にこだわりがないのよ」


 まぁ、それはアリスもだけどな‥‥‥。

 言わなかったけど。


「アウルムよ、急ぎの予定は無かろう? 今宵は王城に泊まっていけ」

「は‥‥‥はい。ありがとうございます」


「叔父上殿達も是非‥‥‥」

「では、そのように。お言葉に甘えようか」


ーーーーーーーーーーーー


 うーん、夕飯はそりゃあもうご馳走なんてありきたりな言葉では表現出来ないものだった。

 前世でテレビで観たことあったかなぁって感じの宮廷料理(でいいのかな?)が所狭しと並んでいた。


「アウルム‥‥‥、これ食べても良いの?」

「シルヴィア、よだれが‥‥‥」

 シルヴィアが飢えた獣の様な目になってるよ。


「ハハ、シルヴィア殿は食べるのが好きそうだな、遠慮なく食べてくれ。貴女の為に用意したのだから‥‥‥」

「‥‥‥お恥ずかしいです」


ーーーーーーーーーーーー


「いや、久しぶりに楽しい夕食だった。ありがとう、アウルム、シルヴィア殿」


「ご馳走様でした」

「ありがとうございました。とても美味しかったです。アウルム‥‥‥、(ごにょごにょ)」


「陛下、シルヴィアが料理を気に入ったようでして。あとでレシピを教えていただいてもよろしいでしょうか?」

「おぉ、そうか。気に入ってくれて良かった。料理長に伝えておこう」

「ありがとうございます」


「叔父上とアウルムよ、あとで余の部屋に来てくれるか? 男だけで少し飲み直そうではないか」

「陛下もお好きですなぁ、兄上とおんなじです」

「ありがとうございます。お付き合いさせていただきます」


ーーーーーーーーーーーー


「ほれ、グラスが空いてるぞ、アウルム」

「ありがとうございます、陛下」


「アウルムよ、この場ではジークと呼んでやれ」

「そうだ! ジークと呼べぇ!! ワハハ!」


 二人ともかなり出来上がってるなぁ。

 俺もふわふわしてるけど‥‥‥。


 あはー、たのしー。


ーーーーーーーーーーーー


 部屋に戻るとシルヴィアが誘ってきた。

 いやいや、ここ王城だよ?

 まずいって‥‥‥


 え? 仕方ないなぁ‥‥‥


ーーーーーーーーーーーー


 朝ベッドで目覚める。

 隣でシルヴィアが布団を頭までかぶって寝ていた。

 そんなところも愛おしい。


 まったく‥‥‥、可愛いなぁ。


 シルヴィアの寝顔を見たくて布団をめくろうとした手が何かに引っかかる。


 ん?


 反対側を見て俺は凍りついた。


 反対側にはアリスが寝ていた。

面白い!!、続きが気になる!!と思った方はブックマーク、☆の評価をしていただけるとモチベーションが上がります。

よろしくお願いします!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ