表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
32/38

憧れの職業

 「証拠は揃っている。さぁ、吐くんだ」

 「……私がやりました、探偵さん……」

 

 私が探偵に憧れたのは少年の頃。ベタな話だが、サスペンスドラマがきっかけだった。使い古しのコートを着た探偵が、胸ポケットに手帳を携えて、足を使って証拠を集め、時には汚れ仕事も買って出て、どんな事件にも不屈の魂で立ち向かう。その泥臭くても気高き勇姿が、カッコよく見えたものだった。


 

 「さぁ、吐くんだ」


 そんな私が大人になって、あの台詞を使っている。今の私はあの探偵と同じく、寒空の下コートを身につけ、懐には手帳を忍ばせ、足を使って仕事をし、汚れることでも買って出る、どんな案件にも不屈の魂で立ち向かう、泥臭くも気高い立派な──



 「オエエェェ……すみません先輩、忘年会だからって飲み過ぎるなんて……」

 「いいから。ほら、水だ」


 ──サラリーマンである。けれど志だけを見るならば、今の私は憧れの職業に就けたと言えなくもない……のかもしれない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ