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悪口

 悪口を言う奴は殺すべし。それが私の出した結論である。


 悪口とは悪意。妬みや軽蔑が生むものである。悪口は言った人間の成長を妨げる。だがそれは些末な問題だ。悪口は時に言われた人間の成長すら妨げる。これは忌忌しき問題だ。本来あり得た科学や文化の発展が失われるからだ。


 悪口を言うきっかけは大半が嫉妬である。それまで自分と同じレベルだと思っていた人間が成長していくのが耐えられず、焦り、自分を安心させるために悪口を言い、自分を安心させるのだ。あまりに愚かな行為。


 そして、人に悪意を向けられた時、悪意で返す人間もいる。悪口に悪口で返す人間がいる。これは理解できなくもない。だが、悪口で返した時点で、その人間のレベルは地に落ちている。


 あるいは悪口を言われた人間が徹底して無視を決め込めたとしても、全くの他人がわざわざ首を突っ込んで稚拙な口論を勃発させるなどということもある。確かに、自分が応援している人間が悪く言われていれば苛立つこともあるだろう。だがファンの立場の人間が醜さを露呈すれば、応援されている人間すら醜く霞むもの。


 詰まるところ悪口を言う人間は弱い人間なのだ。劣等種なのだ。これからの成長が見込める人間なら見守ればいい。だが悪口に頼る人間は、遺伝子レベルで弱い人間なのだ。成長など見込めるはずもない。


 ゆえに、悪口を言う人間は殺すべきなのだ。世界をよくするためには必要なのだ。まず手始めに、私を殺してみよう。

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