表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
19/23

マックで食べてる女子高生

 この世の真理を突き止めるのは、教師や学者ではない。歴史家でも小説家でもない。哲学者ですらない。深淵を覗き、真理を得るのは女子高生。マックで食べてる女子高生だ。


 以下、マックでの女子高生発言記録である。


2020年10月14日。

――歯ブラシでさ、自分も磨けたらいいのにな。


同月21日。

――嫌なことはポテトと一緒にお口にぽいしよ。


同月23日。

――月って太陽のこと眩しくないのかな。


11月1日

――数を数える時、1、2、3って数えるけど、無視されちゃう0.5とかって寂しくないのかな。


11月4日

――眼鏡かけたら私が私じゃなくなったりして。


 この言葉のほとんどには意味がない。私にはそう思えてしまう。だがこれは、私が真理を見ていないからだ。世界を理解したゆえに発せられる彼女らの言葉は、理解していない者には意味が分からない。だが分かろうとすることはできる。分かろうとする姿勢が大事なのだ。なので私は今日も、マックで女子高生を観察している。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ