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しょんぼり

「ティファ?元気ないね?」


「あ!ハイトさん!おはようございます」


ギャドさんがエルハド様の弟に正式になった数日後、大樹は完全にこの国から無くなって、ハイトさんは私の所に帰って来ました。


いまだ、ハイトさんが近くにいる事に慣れません。


「落ち込んでる?僕がいない間の事だよね?」


「・・・・・ハイトさんは、私達を見てたんですよね?」


「うん。見てたよ」


「・・・・ギャドさんの事も?」


その顔は、見てたんですね?そうですか・・・・。


「ギャドのお母さんの事。気にしてるの?」


「・・・・私、また頭に血がのぼっちゃいました。ごめんなさい」


「ティファ。抱っこしてもいい?」


なぬ!今ですか?今ここで・・・?

まぁ誰もいませんので、いいですかね?


あ、暖かいです。


「ギャドのお母さんが、ああなったの、大樹が原因でもあるって、もう知ってるよね?」


「・・・・・・はい」


「でも、僕はそれが結果、ギャドを救ったんじゃないかって思ってるんだ」


「え?」


あの後。私達がギャドさんのお母さんを殺そうとしたのを止めたゴルドは彼女の記憶を消してしまいました。


彼女の、全ての記憶を。


「大樹は全てを操っていた訳じゃない。人の底にある欲望や願いを増幅させる。エルハド様の言っていた事も嘘じゃないんだ」


「はい」


「彼女がギャドに酷い事をした事は事実だ。そして、ノア様がオリヴィエ様にした事も。ティファは、その中からギャドを救い上げてくれた」


「私は・・・・何も」


「僕は全部見てた。そこで全てを知った。ティファは、ギャドを救ったよ。君は彼に勇気を与えてくれた」


そうですかね?

私がした事がギャドさんを余計に傷つけたんじゃないです?


「ティファって本当に凄いよね?僕あそこに行って、なんでティファがギャドだけは最初から信じていたのか分かったよ?僕、遅過ぎるよね?気がつくのが」


それは、フィクスさんも言ってました。でも、それは多分ハイトさんもフィクスさんもゼクトリアムに関係する者だからじゃないかって言ってました。だから、ハイトさんは悪くないと思いますよ?


「ティファはさ、皆ティファを警戒する中で、ギャドだけが君の事守ろうとしてたんだって、分かったんでしょう?理屈じゃなくてさ?ギャドがそういう人間だって、感じ取ったんだよね?」


はい。


ギャドさんは素っ気なく装ってましたが、最初から優しかったです。チョロいとか思ってました!すみません!


「ティファ。僕がいない間、ギャドを守ってくれてありがとう。ギャドも、君に感謝していたよ」


「はい!ギャドさんは私達の騎士団長ですから!!役は降りても心の騎士団長です!!」


「そうだね?きっと皆今頃、ギャドがいた頃が懐かしくて涙を流していると思うよ?僕は彼等にとって人でなしの鬼畜生らしいからね?」


お、おおぅ。

それはそれは・・・ご愁傷様です?ファイト!


でも、ハイトさんあんなに団長業嫌がってたのに、なんで了承したんでしょうか?


「え?だって別に今までと仕事内容そう変わらないし。それに僕よりギャドの方が合ってたからギャドにやらせてたんだよ?その方が士気が上がるでしょ?ギャドは人を引っ張っていく才能があるからね?因みに僕は、従わせる才能があると思ってる」


笑顔ですね!!満面の笑み!!デススマイル頂きました!!騎士団を震撼させる程の威力、あると思います!!


「もう少ししたら二人の結婚式ですね?とても楽しみです!今度アイラさんと私達も服を新調しに行くんです!」


「それは楽しみだね?所でティファ?」


ん?どうしたんですか?何か言いたげですね?

嫌な予感がビシバシと感じられます!


「僕達はいつにする?結婚式」


「あ。私まだ仕込み終わってませんでした!すみませんハイトさん!また後で・・・きゃわ!!」


あ、やはり捕獲されました。う、動けません!!ど、どこからこんな力が?!


「な・ん・で。逃げるのかな?ん?」


「に、逃げてません!!あ、あの、そういう話は、ちゃんと、その、時間がある時にでも!!」


「えーじゃあ・・・・」


「あ、ハイトさ・・・・・・ん」


ハイトさん、突然甘くなるのやめてくれないですかね?!私、本当にホントーに余裕がないのですが!!いや、嬉しいですけれども!恥ずかしい!!ふにゃあー!!


バーーーーーン!!


「お邪魔するぞハイト君!ここにティファが居ると聞いている!!」


「え!お父・・・テゼールさん?」


「お父さんでいい!!マリオーネも来ているぞ!いつまでもくっついていないで、出てきなさい!」


え?アレ?なんでお父さん達がここに?

あ!ハ、ハイトさん離して・・・・げぇ!!


「丁度良かった!テゼールさん。僕とティファの結婚式の件でお話が!」


「ちょ!!ハイトさん待って下さい!!早まってはいけないです!お父さん気絶します!!やめて!!」


早いです!!展開が早いですー!!私達まだ、まともにお付き合い出来てません!!!!しばし猶予を!私に猶予を下さい!!鬼軍曹殿!!しばし、しばしーー!!!


ギャドさん!!ハイトさん止めて下さい!!

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