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二人が帰って来た直後

「お父さんお帰りなさい!」


ぶぇーん!!ティファが僕の事お父さん・・お父さんって呼んでくれたよ!!何コレ夢?


「何だティファ。お前どうして私達が帰って来るのが分かったんだ?」


「ゴルドが二人を見つけて私に教えてくれました!!」


そうなんだねぇ。

あの子いいのかな?こんな人間に肩入れしちゃって。

あ、でもこの国の神竜になるならいいのか?


どの辺りに建てるのかなぁ?石碑。


やっぱ山の山頂?・・・ん?なんだろ?何か今、違和感が・・・・。


「分かりました?魔力が大樹に吸い込まれてるんです。緩やかにですが、止まりません」


あちゃーコリャ大変だぁ。

でも、確か大樹は周りから枯れているって聞いたけど、もしかして・・・・。


「ハイトが元に戻るために必要・・と、いうことか?アースポントは?」


「満タンなままです。最近は地上の魔力だけでも充分足りていたみたいなんですよね?魔力を貯めてるアースポントを使わなくても、もうこの国は大丈夫なのでは?」


そうだね。ただこのままにしておいたら僕達魔術師は魔法を暫く使えないね。全て大樹に吸い込まれてしまうからねぇ?


「それで、お願いがあるんですが。良いですか?」


「うん!良いよ?ティファのお願いなら何でも聞いてあげちゃう!」


「おい。デズロ・・・・」


帰って来たばかりで疲れてるけど僕頑張っちゃうよ?何をすればいいのかな?


「私を一時的に騎士に戻して下さい!オスカール戦に私も騎士として同行します!」


えええええええええええええ!?え?ええ?なんで?


「ティファさん?何故?何故ティファ自ら?」


「え?だってこの国で私が一番・・・あ、二番目ですかね?強いんです。私が行かないと死んでしまうかもしれない人もいますし。敵は大樹も狙ってますから成敗して来ます!」


「ティファ。因みに一番強いと思うのは誰なんだ?」


「え?目の前に居ますが。エルハド様ってどうやってそんな強くなったんです?筋肉増強剤でも使いました?」


ちょ!呑気に化け物じみた強さの秘訣とか交換し合わないでくれるかな?僕真剣なんだけど?珍しく真面目に物申したい!!


「そ、それでもティファが行かなくても何とかなるでしょ?ハイトを守りたいなら、わざわざ戦場に行かなくても・・・」


「駄目なんです。側にいないと。信用出来ないので・・」


その時は、何の事を言っているのか分からくて混乱したけど・・成る程。


・・・ギャドを死なせない為だったんだね?







「なぁティファ?俺と付き合ってくれって」


「嫌です。私ちゃんと恋人がいますので」


「でも、今は側にいないんだろ?やめとけよ、そんな奴」


えーと。何だったっけ?うん?とりあえずアイツ締めよう。


「ちょーーーと?君捕虜の分際でうちの娘堂々と口説かないでくれるかな?僕の実験動物の餌にしちゃうよ?」


「お?何だアンタティファの親父さんか!丁度いい!アンタの娘、嫁にくれ!」


「君、中々心臓強いよね?絶対許さないぞ?」


誰かな?オスカールの捕虜をこんな所に連れて来た阿呆は。ん?エリス?


「何でかしら。何で私がお気に入りな奴は皆ティファに?解せない。まさか、年増が好きだとか?ブツブツ」


何言ってんの?ティファと君3歳くらいしか変わらないんじゃなかった?君の本当の年齢知らないけどさぁ。


とにかく早急にアイツオスカールに返却してもらわないと。魔力が吸い取られていたのも僅かな間だったし、そろそろハイトが目覚めるかも知れないしね?


「おいデズロ。何遊んでんだよ。暇なら仕事したらいいんじゃねぇの?」


「え?何で?生活に困ってないのに働く必要ないでしょ?ラット」


「お前に敵が多い理由がよく分かるセリフだな?」


褒め言葉だよね?どうもどうも。


「あちらは、上手く騙せてるらしいぜ。マッジンも無事二人を見つけて戻って来るみたいだ。ただよ、多分ギャドを探してる奴等やり方を変えたみたいだな」


ほう?何となくわかったけど聞いておこうかな?


「ギャドを生かして皇帝にするより殺してレインハートに取り入る方が自分達に有益な効果をもたらすらしいぜ?ギャドを騙して殺すつもりらしい」


うん。素晴らしい!!ここまで計画通りに進むと逆に気持ち悪いよね!


「俺にはよく分かんねぇ話だなぁ。皆そんなに皇様になりたいもんか?」


「勘違いしてるんだよ。それを手に入れれば全てを手に出来ると。実際は逆なのにねぇ?」


今のところササラは動いてないけど、時間の問題だし。早くギャドに帰って来てもらいたいけど、複雑だね。僕も全て捨てて来た身だから、ギャドの事よく分かるよ。君にはまだセラがいるもんねぇ。ここから逃げ出すのは、まだ無理なのかなぁ。僕は正直それでもいいと思ってたよ?


でもね。

僕達のその考えを軽々と超越するのがエルハドなんだよね。


「ギャドも厄介な奴に目をつけられたよねぇ」


アイツの愛情はぶっちゃけ重い。

ギャド、潰れないといいね?

僕も被害者だから影ながら応援してるよ?

もういっそ全部投げ出して皆でエルハドに養って貰おうじゃない?そうしよう!!

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