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ギャドを支える柱*

R15指定です

「・・・・駄目ですよギャドさん。あまりエリスを甘やかさないで下さい」


嘘だろ。

よりによって、なんでティファに・・・・。


「さっきハイトさんの所に行って来たんですが、やはり周りから枯れていってるみたいです。全部失くならないといいんですが・・・・」


「そうか。・・・・心配、だな」


「はい。ちょっと、来る頻度を増やしても良いですかね?ご飯作る時間減っちゃいますが」


なんで・・・・・。


「いいんじゃねぇか?もうすぐ、元気になったベロニカ帰って来るんだろ?」


「はい!それは楽しみです!」


なんで!!


「なんで何も聞かない!!」


「・・・・・・」


「聞いてたんだろ。俺が・・・」


「ギャドさん」


ティファ。

知られたくなかったのに。お前にも知られたくなかった!!こんな事!


「私、人間をオモチャみたいに殺した事があるんです」


「・・・・・・・は?」


ティファ?何言い出すんだお前急に。


「私と族長を襲って来た盗賊でした。中に子供がいて、族長躊躇っちゃったんです。私、その時まで一度も人を殺した事、ありませんでした」


「いや、でも、それは・・・なぁ」


なんでそんな話を?

それは、多分ティファのトラウマなんじゃないのか?


「簡単には殺しませんでした。私は、人間の急所が何処にあるのか知っていましたから。怒りで我を忘れていたのもありますが、今でも偶にその声を思い出します」


・・・・・ティファ・・・お前・・・。


「全員を動けなくさせた後、その親の前でその子を痛めつけました。泣き叫んでその子が助けを求めても、私はその子が動かなくなるまで親の前で何度も何度も・・・・やっと我に返って見た先で、その親は私に"人殺し"って言ったんです私達を殺そうとした人達が。そして、通りかかった村人もそう、叫びました」


「・・・・それでお前は、どうしたんだ?」


「その通りだと思いました。人を殺しましたから。でも、何が悪いのか、分かりませんでした。族長が私を見て、泣くまでは」


ああ!そうかよ。


「私、想像力が欠如してたんです。冷静になって逆の立場になれば何となくそれがどれ程酷いものか分かった筈です。でも、出来なかった。それでも、族長は死ぬ間際に私を、愛してると言ってくれました」


ティファ。こんな事しなくていい。俺の為にこんな事。

俺は、お前に大事に思われていい、人間じゃない。


「ギャドさんは、私の事嫌いになりましたか?私が怖いです?」


「いや、全く。だって今はそんな事しねぇだろ?する、必要がない場所にいる」


「そうですね。私も同じです。ギャドさんの過去を知った所で今のギャドさんが消える訳ではありませんから」


なんでそんな事言うんだよ。やめろよ。


「ここに来て、私はそんな事する必要がなくなりました。でも、必要になったら私は迷わず手を汚すと思います」


「必要ねぇよ。そんな事、させねぇ」


「死ぬつもりだからですか?」


なんで。見透かされるかなぁ。お前怖えよ。

そんなに簡単に俺を暴かないでくれ。これ以上、俺に変な希望を抱かせないでくれ、頼む。


「オスカールは強いです。ギャドさんでも殺される可能性があります。どさくさに紛れて死ぬつもりですよね?」


ティファ!!

今、触らないでくれ。お願いだ・・・苦しくて、息が、できない。


「ギャドさんは一度落ちてみるといいです」


「・・・・落ちる?」


何、言ってるんだ?俺はもう・・・・。


「ギャドさんは勘違いしています。貴方があれ程の苦しみを受けて、それでも立っていられたのは、貴方が普通の人の数倍強い人間だからです。そうでなければとっくに壊れてしまっています」


強い?俺が?それなら・・・・俺は強くなんてなりたくなかった。


「奈落の底まで落ちて下さい。セラさんと」


・・・・・・・・・・・・・・なにを・・・・・。


「私がセラさんなら、そうします。ギャドさんは、セラさんの事、ただのか弱いご令嬢だと思っていますが、そんな事ないですよ?彼女もギャドさん並に強いです!だから、多分奈落の底まで落ちても簡単に壊れたりしませんよ?」


「そんな事・・・・出来るわけねぇだろ!!セラは・・・・セラは・・・・俺の・・・」


たった一つの・・・・。


「ギャドさん。覚えておいて下さい。この戦いでギャドさんが死ぬ事はありません。そして、その後もし、ギャドさんやセラさんにあの人が何かしてくる事があれば私は躊躇いません」


「お前、いい加減に・・・」


「ギャドさんには殺せないでしょう?出来るならとっくに殺している筈。だから、私が代わりにやります」


どうして、こんな形で俺を追い詰めようとするんだよ!

やめろよ!こんなの俺は望んじゃ・・・・・。


「私は貴方の味方です。貴方がこれから何をしようと、全てを捨てる事になっても。きっと、ハイトさんも許してくれます」


「ーーーーーーーーッ!!」


「数年後も生きてる貴方の横で私達も笑っています。だから、安心して落ちてきて下さいね?」


本当、女って・・・強いよな。・・・・・・・セラ。

R15指定です



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