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第十二章:本当の気持ち。

コクられんのなんてはじめて……。逃げたいっ!!口は開きっぱなし。「あぁ……。あー……。」なんて言ったらよいのやら。答えなんて無い気がする。どう答えたってあやめをふることに変わりはない。「えっと、そ…」「好きじゃなかったらふっていいよ」僕の声をさえぎるようにあやめの指摘が入った。さすが完璧主義のあやめだ。【大好きでなければ付き合う理由が無い】というような考えがあるのだろう。ということはあやめは、考えに考えたすえ、この結果が出て僕に告白したということだ……。そんなに考えていてくれた人をふるなんてことできる気がしない。でも、もし僕に心残りがあるままOKをだしたとしたらどうせうまくいくはずがない。それにあやめの考えにそむいてしまう。どうすれば…。……そうなると僕の好きな人は一体誰なんだ?……やっぱり…羽衣……なのか?本当にそれでいいのか?あやめをふって羽衣に告白してふられたら僕は唯一コミニケーションをとっていた2人の幼なじみに見放されることになる。それも……。こうなったら賭けだ!賭けにでよう!!そのためにはあやめを……。「…ごめん。好きだけど付き合えない。」「あっ……。そっかぁ……。なんかごめんねっ」あやめの目には涙が……。「あやめより少しだけ好きな子がいるから」「そっか!わかった……。っっ〜〜〜〜……。」泣き出してしまった。泣かせてしまった。目に涙を浮かべるあやめ。「…好きなのって羽衣?」「あぁ〜……。うん……。」「羽衣に負けるとはなぁっ」無理に笑ったような顔をしてあやめが言った。「知ってた?」「うん。なんとなーく……。」ものすごい罪悪感に駆られる。「羽衣にふられたらうちにコクってよ?」「じゃあそうする」あまりにもやさしい言葉だ。悪い事したなぁ…と思いつつ少しばかりの笑みを浮かべた。「でも、ふられるわけないかっ 大丈夫、羽衣は綾崎のことふったりしないって!」「え……?」「あのさ!おねがいが1つあるんだけどいい?」僕の疑問をまるっきり無視してあやめは明るく笑う。「『優真』って呼んでみたいな」「ぇ」「いいでしょ?」「別にいいけど」別にいいけど恥ずかしい……。「『優真』」「なんだよ…///」「羽衣みたいに『ゆうくん』ってよんでもいいけど?」「呼ばなくていいから!」わざとらしく笑うあやめに僕はわらいかけた。あやめが気をつかって笑っているから。「よくわらえるね」これは禁句だった。「っ……。わらえるわけないじゃん……。ふられてわらえるわけないじゃん!!」怒らせてしまった。あやめはこらえていた涙を一気にこぼした。「ばかぁ!」さっきとはちがってぽろぽろと涙はおちる。気をつかって笑っていたのを知っていたのに。


     −つづく−

ふっちゃいましたね……。優真!お前にあやめちゃんをふる権利など無い!!!(自分で書いたくせに)このやろう!!ありがたくおもっとけ!!羽衣にふられろ!!!(暴)でもそうはならないのでした(言っちゃった)これでだいたい最終回へのながれが見えたかな?

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