第九章:僕が守る。
「羽衣ぃぃ!!!」
僕の心配とは裏腹に羽衣は軽々と敵の攻撃をよける。観ているこっちがヒヤヒヤする。『でも、これはゲームじゃない』そうだ、ゲームじゃない。攻撃が命中すれば死んでしまうかもしれない……。死……?今まで考えもしなかった。羽衣は分かっているのか?急に羽衣を止める気になった。「やだ、やめよ!?危ない!!」刃物のように銀色に光る攻撃。あの刃が羽衣にあたれば……。どうしよう。羽衣を止めなきゃ!…でもどうやって?羽衣はきっと僕を守ろうとしている……。…だからこそだ!!次は僕が守る番。「ごめん」も「ありがとう」も言えないままなんてこんなに気持ち悪いことは無い。「羽衣!僕と交代!!」 「ムリ!!!」……。「なんでさぁ!!」「ゆうくんに勝ててればとっくに私が倒してるよ!」みくびってんなぁ?「弱くねぇ!!!!!」「!? ……うそでしょ!」
!仲間割れしてる場合じゃない!!ほんとに危ないのに!!「お前死ぬかもしんないんだよ!!?」「ゆうくん守れるなら死んでやる!!!」「/// はぁ!?」なにバカなこと言って……「いっ」「羽衣!!」何回か攻撃がかすったりはしてたけどちょっとまともにあたった……。羽衣を助けに…!!「来たって足手まといなの!」「! 調子のんな!!!」羽衣の所に行って羽衣の代わりに戦う。「僕が守るって言ったじゃん」「…ムリ……だよ」涙をこらえながら羽衣は僕に言った。「ここで2人とも死んじゃうのかな……。」「死なない……!」死なせるもんか!
「この前のもみじまんじゅうおいしかった」「…なに…いきなり。ゆうくん甘いの苦手でしょ?」「あのくらいなら大丈夫」「そ…っか……。」羽衣は笑った。笑い返して僕は飛び出す。
『武器もないのにどうやって?』…あ……。
−つづく−
あれ……?おかしいなぁ……。ほんとはこの回で戦い終わらせる気だったのになんか続いちゃってる。
「偶数に更新」も完全にわすれてたし。
ただ今深夜のため裏話は次回。