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手紙と妄想と王都と

 手紙が届いていた。俺の生前の学校の制服のポケットに。

 "そろそろあなたたちに起こった変化にも気づいた頃かしら?

 まあどうでもいいわ,王都に行くんでしょ?

 だったら後1日待ちなさい。あなたのポケットに通行許可証入れとくから。

 別に仕事サボって下界に行く口実にするわけじゃ無いわよ?

 まあ暇だったらまた手紙を送るからせいぜい死なないよう気をつけなさい。

あなた達の偉大な女神ホムラより

 psこの手紙は王都に着く前に燃やして置くこと。"

 なんであの女神は自分から疑いを作るようなことを言うんだろう。馬鹿なのかな?

「さすが女神だね。ユウトのポケットに手紙を送ることができるなんて。それにしても交通許可証か、

 どうする?ユウト。後1日ここにとどまっても良いけど。」

「いやもうすこし進んでも良いんじゃ無いか?やっぱ生きて行くには仕事が必要だろうし明日の朝早くから仕事探したい。やっぱこの世界に冒険者ギルドとかあるのか?魔物みたいなやつもいるしやっぱそうなんだろう。ああ冒険が!冒険者ギルドが、待っている!やっぱ転生者無双だよな!王道異世界ラノベ的に考えて!

 俺の二つ名は?イカズチのユウトとか?いや剣聖ユウトもありかな。いやでも、、、」

「落ち着け!ユウト君!戻って来るんだ!ここはまだ王都じゃ無いぞ!」

 ハッ 危ない危ない。なんとか荒ぶった心を落ち着かせ話を戻す。


「うん、確かに仕事を早く見つけるのは大切だ。ではここらへんまでいってそこで夜を明かそう。」

 カズは地図をだしここと王都の中間ぐらいを指差す。

 特に俺に異論は無かったのでとりあえずそこを目指す事にした。



 朝になると書いてあったとうり交通許可証と書かれた金色のプレートが二枚、それぞれ俺とカズの名前が書いてあった。

 やはりカズにはこの文字は読めないようでこの先がすこし不安だったがカズがいざとなったら自力で覚えるといっているので忠告どうりホムラの手紙を焼いて王都の入り口を目指す。

 てか文字ってそんな簡単におぼえれるのか?




 30分ほど歩くと大きな石造りの壁が見えその真ん中に扉がありその近くにいた全身フルプレートの甲冑をきた人に通行証を見せるとすんなり通される。

 こんな雑な警備でいいのかと思ったがすぐ後に来た人が銅のプレートを見せて荷物検査をされていたのでおおよそのことは察した。

「多分通行証にランクとかあるんだろうね。女神ホムラ様には感謝しないと。おかげですんなり通れた。」

「ああそうだな。それより早くギルド探そう!ギルド!」

「ははっ ユウトはギルドって言う建物の事が本当に好きみたいだね。僕も期待が高まるよ。」

 そう言われると子供みたいにはしゃいでいるという事を自覚し恥ずかしくなってくる。

 カズはやはり大人だった。





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