相棒と名前と新たな世界と
男だった、、、四角い眼鏡の委員長顔の。
うん まぁ この白パック仮面相方は女の子とも男女ペアとも言ってもいないもんね。
でもそこはさ なんというかさ ここまで舞台が出来上がっているんだからさ もうちょっとそうゆう配慮してくれたっていいじゃん。
そこで 誰が白パック仮面よ!とか叫んでる女神がいるが今の俺には何も聞こえない。そう、何も聞こえない。
「ちょっと聞いてんの!?この童貞が!」
「誰が童貞じゃ!このアマ!」
「落ち着きたまえ二人共 早く話を進めよう」
「では最後に何かある?もう向こうに飛ばすわよ?」
「ではいいですか? 女神様。」
「何よ?」
「私たちは女神様の素顔と名前を知らないのですが。」
女神は少し考えるような動作を取ると仕方ないといったような顔で保湿パックをはがし始める。
「仕方ないから教えてあげる。よく私の顔をその目に焼き付けなさい。我が名はホムラ。女神ホムラよ。」
その素顔は絶世の美女と言うにふさわしい。認めるは癪だが。
見渡す限りの緑。
気がついたら俺らは草原にポツンと立っていた。
「……突然だったね。さて、これからどうしようか。えっと……なんというんだっけ?」
「ユウト。気軽に呼び捨てで呼んでくれ。俺もそうするから。これからよろしく頼む相棒。」
「わかったよユウト。私の事はカズと呼んでくれ。こちらこそよろしく」
そうしてお互いの自己紹介が終わるとこれからひとが通ったあとがある道を歩いてみようということになった。
俺たちは異世界に対する興味と恐怖に挟まれながら草原にあった人が何度も通ったであろう草の生えていない一本道を歩き始める。