ツキノ村2
投稿が遅れて申し訳ありません。
投稿するために一万文字を目安にしていこうかなと思っています。
ちょうどキリがいいので七千文字でいったん出します。
集落自体はお世辞にも広いとは言えなかった。
ラスカは丁寧にユウトに説明を続けていた。彼女自身の仕事もあるのに付き添って建物を見て回った。
一際目立った大きな建物があった。他の家と同じ造りのようだが大きさがまるで違った。民家は入口から中の様子をうかがえるだけの明るさがあったがこの建物の入り口にはそれがない。ただただ光を飲み込んでしまいそうな闇色が、その建物の入り口からのぞいていた。
「こいつは?えらくでけえな。」
「神殿です。祀っているものもありますが見てみますか?」
「うーわー。ばっちあたりー!」
「カルーアさんだって入ったでしょう? ならカルーアさんも罰当たりってことですよ。」
「私はいいのよ。なにせ崇められてるからね。 でも祀られてるってのもいいなぁ。こう、カルーア様の像的な。」
「かはは、なら俺が手伝ってやろうか? 血祭りにしちゃる。」
「物騒なこといわないでください、ユウトさん!」
ユウトたちは神殿の中に入っていった。ところどころ蝋燭が灯されているが、部屋の隅まで光が届かないため薄暗かった。ぼうっと蝋燭に点いた火がユウトたちの顔を照らしていた。部屋の広さは剣道を行える武道場のような広さであった。
その部屋の奥で石のようなものが安置していた。石は河原に落ちていそうなものと同じくらいの大きさで、表面は刺青のような紋章が浮かび金属光沢のような輝きを放っていた。
ユウトは部屋の奥を指さしながら思ったことを言ってみた。
「あれ、何?」
「私も詳しいことは分かりませんが、【釜】の近くにあったものだそうです。えっと【釜】というのは村から少し離れたところにある神聖な場所で、たまに物が落ちていることがある時もあるので行くことがあります。そのとき拾ったのがあれだそうです。【釜】は神聖な場所なのでその落ちているものも神聖さが宿っていると考えて、祀っています。あの石がどんな役に立つのかは知りません。」
「【釜】?そんなものあったか?」
「私とユウトさんが出会った場所の近くにありますよ。後で連れて行ってあげます。ところでユウトさん、魔法とかって使えたりしませんか?」
「魔法のことは知らん。だから使うってこともよくわからん。」
「…えーと、全くですか? 見たり聞いたりは?」
「何言ってんのさ、私のを見たじゃん。」
「見てねえよ。呪文ってやつか?そんなもんが聞こえた気がするが……。」
「それあたしのことだよ!! あーっ!わかった。実際に見せてあげる。私の華麗な魔法をね。」
そう言って、外に出るために神殿の入り口の方向へカルーアが向かった。その後ろ姿は逆上がりができるようになって誰かに自慢したいような雰囲気があった。その後ろをユウトとラスカはついていった。
神殿の入り口の前は祭りなどの祭事を神殿の前で行うためか、広々とした場所であった。
外に出ると神殿の前でカルーアは仁王立ちし、好戦的な笑みを浮かべて待っていた。そしてユウトは気づいた。彼女の姿が揺らいでいた。燃える火が風にふかれて揺れているようであった。
彼女は手を開いて、空と平行にして体の前に突き出していた。
「カルーアさん、ほどほどにしてくださいね。お願いしますよ。」
「わかってるわよ、そんなへましないくらい私は強いのだから。」
すうっと息を吸い込み、魔法名を叫んだ。
「プラーミャ・ヘルバーナー!」
ごうっと辺り一面に熱波が押し寄せる。熱波は尋常じゃないくらい熱く、近くにいたユウトとラスカはとっさに腕を使って顔に迫る熱波の余波を防ぐほどであった。カルーアは熱波を歯牙にもかけない様子でひょうひょうとしていた。しかし魔法を使う前と異なる点が一つあった。それはカルーアの掌の上を火の塊が渦巻いていた。火の塊からぱちぱちと小さな火の粉が表れては元の塊に吸い寄せられて吸収されていった。
「ざっとこんなもんよ。褒めてもいいのよ。ええ存分に!」
「こいつが魔法ってやつか。けどあんとき見たのはもうちょいおとなしめのやつだったぞ?」
「ボイドごと燃やしてよかったならそうしてもよかったわよ。けどあんたは……。」
とカルーアが何かを言い終える前に、
「か、火事だー!」
と村のどこかで声が聞こえた。この村の内部の空気が乾燥していたため、藁や草木で建てられていた家にカルーアの火の魔法によって火が付いたそうだ。火事の知らせを聞くや否やカルーアはすぐさま魔法でできた火を消して、身を翻しながら
「………………おっと用事を思い出した。悪いね。じゃ魔法はこれでお開きってことで。」と言った。当然向かう方向は火事が起きた場所ではない。村から出ていくつもりである。
「おい、てめえの仕業だろ?ならなんとかしてみせろよ。」
「そ、そうよ、何かの間違いよ! わ、私悪くない!!むしろ私に魔法を見せろってせがんできたユウトのせいじゃない!!あんたこそ責任感じちゃって助けに行くときじゃなくて?」
「今までの会話で俺のどこに魔法を見せろって要求した場面があった!? ねつ造してんじゃねえぞ!他にも魔法使えるんじゃないのかあんたは?なんかこう、水的な。」
「うっ、おなかがすいて力がでない。もう無理……。」
「さっきまで好戦的な姿勢を見せていたやつがしらじらしいウソついてんじゃねえ。バレバレだろうが!」
「む、無理なものは無理!だからここは逃げる!」
「あっ、まちやが……。」
とユウトが追うためにカルーアに対して一歩踏み出そうとしたら
「カルーア……サ…ン?ドチラニイクノデショウカ?アナタノイクサキハコチラデスヨ?」
凍り付いた笑顔を張り付けたラスカがカルーアの行く先をとおせんぼしていた。目はうつろで声色に怒気が含まれ、先程の熱波とは違う意味で恐ろしかった。髪はショートのはずなのに怒髪天を衝いて空まで届きそうな勢いであった。普段、怒ることのなかったラスカが怒っていてユウトはその姿を見てたじろいでしまった。カルーアも同様に怒りを察知したためか後ろにずるずると後退していた。ラスカは逃がすまいとカルーアに近づいていく。
「私言いましたよね?ほどほどって。乾燥しているこの季節であなたの魔法がこの村に甚大な被害を起こす可能性があるって前々から口を酸っぱくして言いましたよね?あなたの脳みそは魔法しかないのですか?違いますよね?そしてその耳は飾り物ですか?そうなんですねそうですよね。なら、そぎ落としてもかまいませんね?だってこんなに無駄が多いもの、飾りの耳の一つや二つなくなっても誰も困りませんよ。それに調節しなかった魔法を使ったこの悪い手に罰を与えないといけませんね。ユウトさん、カルーアさんを押さえといてください。大丈夫ですよ。すぐ戻ってきて、夕食に披露するはずだった私のナイフさばきを見せてあげます。こんなにも早くみられるようにしてくれた故人となるカルーアさんに感謝しないといけませんね。一人分の食費と作る手間も減ってラッキーです。……ふふ、フフフフフフフ。」
キャラが崩壊していた。
そのキャラ崩壊を間近で見たカルーアとユウトは恐ろしくなって
「さ、さーて火を消しに行きましょうか。ユウト手伝ってくれる?」
「お、おう。ちょっとくらいわな。助けてもらってばっかで居心地悪かったし。」
その場を全力ダッシュで切り抜けて後にした。
火事といっても甚大ではなかったので、カルーアの水の魔法(?)で何とかなった。
早めに火を消しに行ったことが功を奏したのだろう。屋根の役割をしている藁だけ変えればよさそうである。消火の帰り際に聞いてみた。
「おい、カルーア。魔法ってのは火だけじゃないのか?」
「え、そうだよ。他にも土や風いろいろあるわね。大規模なものだと召喚系や天候を左右するものもあったりするわね。」
「魔法使うのに空腹がどうとか言ってたな?あれは何か関係あるのか?」
「間接的に関係あるわよ。魔法を使うためのエネルギーのようなものが存在していて、それを使っているわよ。腹がすいて集中できないってのもあるわね。たとえるならそうね…。あれを見て。」
指された方向に目線を向けた。そこでは石を打ち鳴らして藁に火をつけようとしている村人がいた。
「あの藁がエネルギーで、魔法名が火打石って具合で魔法は成立するのよ。魔法名が引き金となって体内の魔法エネルギー、つまり魔力を排出して魔法の完成…って聞いてるの!?」
「いや、せっかく説明してくれたところ悪いんだが、イメージはしやすいけれど使えそうもないから後半は聞かなくていいかなって。」
「なんて自分勝手!?ちょ、魔法が使えない?あんたのいたところじゃ一人もいなかったの?」
「いなかったって。いなくてもどうにかできるような状態だったからな。」
「そ、それはすごいわね……。想像以上というべきかしら」
そのまま彼らはラスカの家に向かう。日も傾きはじめ辺りは薄暗くなっていたのでラスカの家だけではなく他の民家も灯りが点き始めていた。
「おかえりなさい。」
玄関で迎え、そう言ったラスカは笑顔であったが先刻の出来事のためか二人は無意識に身構えていた。両手に血塗れたナイフを携えて、なおかつ両腕も血まみれである。更に調理中であったのかエプロンらしきものを着ていたがそれも当然血まみれである。そんな血まみれの少女に微笑まれたら誰だって身構えるだろう。
「ラ…ラスカちゃん?ちゃんと消火してきたよ…。ま……まだ何か不満があるなら教えてほしいかな。わ、私なんでもしちゃうよ!魔法の練習だってちゃんと付き合うよ。」
カルーアは必死に弁解のような発言をしていたが、声が震えてかすれかすれになっていた。伝えるのがやっとの声量である。この声がラスカに届いているか疑問だったが、
「ちゃんとしてくれたなら別にいいです。あと誤解しないでいただきたいのですがこの返り血はファブを切っていた最中に浴びたものです。あなた方が帰ってきて洗う暇がなかったからこうなっただけです。はやく夕食にしましょう。」
と言い、調理場に戻っていった。カルーアとユウトはその場でしゃがみ込み
「「た、助かった~~。」」
と口をそろえて言った。
ラスカが調理している間、カルーアとユウトは机と椅子を運び、テーブルクロスのような布を机にかけた。この村は働かざる者食うべからずみたいな風潮があることをカルーアに教えてもらった。仮にこの手伝いがなければ調理されていたのはファブという動物ではなく自分たちになっていたかもしれないと思うと戦慄した。
程なくしていい匂いが鼻をくすぐる。調理場から机に大きな鍋をラスカがふらつきながら一生懸命に運んできた。鍋のふたはわずかにあいていて、中から動物の手足らしきものが飛び出していた。いい匂いの出どころはその鍋からだった。
「じゃーん!!」
そう言いながら、鍋のふたをとった。鍋の中には七面鳥がまるまる入っていると思えるぐらい大きな肉が入っていた。肉だけでなくとろみがかったスープも入っており黄色にモスグリーンが加わったような色合いをしていた。
「ほう、こいつはうまそうだな。」
「この村の伝統料理です。切り分けるのでお椀をとってもらえますか?」
ユウトは近くに置いてあった木をくりぬいただけのぶかっこうなお椀をラスカに渡す。お椀だったのかそれ、とユウトが疑問に思うほど変な形のお椀である。箸も割りばしのような規格に合わせたものでなく二つの長さがそろっていないただの堅い木の枝のようにも見える。三人分の肉とスープをお椀に盛り付けた後、ラスカが号令をかける。
「では、お手を拝借。」
「?」
ラスカとカルーアは手を組み、祈りのような姿勢をとったのでそれに倣って同じ姿勢をとった。
「我ら食わずして生きられず。」
「我ら食わずして生きられず。」
「えーと、我ら食わずして…生きられず。」
そうしてそれぞれ祈りを済ませてから、箸をとり食事にありついた。
「うまいな。」
「あ、わかってくれるんだ。うれしいな。」
「ラスカの料理はほんとにおいしいわね。」
普段食べていた鳥より肉付きがいいとは言えないが、それを差し引いてもこの料理はうまかった。肉の内側にはこの村でとれたであろう野菜がごろごろと詰め込まれており噛んだ時の触感をよくしていた。さらにスープが肉の内側の野菜まで浸しているため柔らかく、かぶりついた瞬間、肉汁とスープが口の中いっぱいに広がって得も言われぬおいしさを引き出していた。スープはただゆでるためだけでなく、香辛料も含まれているのだろうピリッとした味わいで食を進め、体を温める。
あっという間に三人で平らげてしまった。
「食ったな。」
「ええ。」
「もう動けませんね。」
大きく膨らんだお腹をさすりながら三人がつぶやく。椅子に座りこんでいるが足を延ばしているためずるずると姿勢を崩している。
「では、【釜】とか周辺の案内は明日にしましょうか、ユウトさん」
「そうしてもらえると助かる。」
「ぞういえばユウトさんはどの辺の出身なんですか?」
「あー、どんな名前だったか忘れちまった。別に覚えてなくてもいいだろ。」
「その……もしかして、賊に襲われたりしたのですか…?」
「たぶん、そうだったんだろ。あんま覚えちゃいねえし。」
「えっと…すみませんでした、配慮が足りず。」
「気にすんなって、思い出したくて困ってるわけじゃないから。」
「え、ユウトって記憶喪失?」
「たぶんな。まあ、何かの拍子で戻ってくるだろ。」ユウトはうそをついた。
「ふーん……。そうなんだ。」
カルーアは何か言いたげな口調であったがユウトは気にしなかった。
「じゃ、おしゃべりも止めて寝ましょう。ユウトさんは今朝使っていたベッドを使ってください。私たちは隣の部屋で寝ますので。」
「いろいろとすまない。助かるぜ。」
「では、また明日。」
「おう、また明日。」
ベッドに寝転がりユウトは瞼を閉じた。自分のリュックの存在を聞かずに…。
「あ~、早すぎたな。」
時間は分からないが、村人の活気が聞こえないことからそう判断した。別のベッドだったからとかそういった単純な問題もあるだろうが、昨日の食べ物でのどが渇いてしまって体が飲み物欲しさに早起きさせたのかもしれなかった。
「あ~、のど乾いたな。」
ベッドから下りて物色しようにも飲み物があるかもしれない調理場は、ラスカたちの眠っている部屋だ。その部屋の扉の近よると、かすかに寝息が聞こえてきた。
部屋に侵入するわけにいかないので、外に出る。
外の景色は朝日が出る前で東の空が赤く染まっていた。気温は低下し肌寒く、吐いた息が白くなるほどであった。目が覚めるような寒さを感じながら、眠気を覚ますため深呼吸をして肺に十分な酸素を送る。村全体がまだ寝静まっているようで起きているのはユウトだけかもしれなかった。
「いい朝だな。」
眠りから覚めても元の日本ではないことは分かっていた。だから元の世界のことより自分がここにいることを示したいと心のどこかで思っていた。それは同時に帰りたいという目的を破棄するに等しい行為であった。
「確かにいい朝ね。」
声の発された方向に顔を向ける。そこにいたのはカルーアだった。昨日と恰好は同じだが背中には薬箱らしき大きな箱を背負っていた。箱のふたは締まり切っていないためか、薬草が薬箱から飛び出していた。
「なんだ、脅かすなよ。つーか、こんな朝早くから何してんだよ?」
「私は山に薬草を取りに行っていたのよ。充分な数もそろってきたし、もうそろそろここを離れて戻らないといけなくなってきたから急いでいってきたわ。」
「あ、戻る?ここの出身じゃないの?」
「ここじゃないわよ。出身もそうだし、今、お勤めしている場所もここじゃないわよ。帝都と呼ばれる大きな都で働いているわ。」
「帝都?」
「ここからじゃ森が深すぎて見えないけれど、いつか連れて行ってあげるわ。おいしい食べ物やかわいい服もいっぱいあって、何より文明が発達している。ここじゃ専門の医療機関がないし、ユウトが記憶喪失なら医者に診てもらう方がいいと思っているから。」
「確かに行ってみるのも一つだな。医者に診てもらえば記憶が戻らなくてもきっかけくらいはつかめそうだな。ところで、水を飲める場所はないのか?」
「水ならちょっと待ってて。取ってくるから。」そう言ってカルーアはラスカの家にはいいてすぐ戻ってきた。
「はい、どーぞ。」
「助かるぜ。」
そう言いながら、手を伸ばして水らしき液体の入った器を手に取ろうとするが思いとどまる。
「どうしたの?飲まないの?」
「てめぇには一服盛られたことがあったからよ。警戒しただけだ。」
「ああ、あれはノリよ。」
「ノリで人に毒を持ってんじゃねえ!あやうく死ぬところだっただろうが!?」
「だって、退屈だったんだよ?それぐらいわかってよ。ほらほら、私が飲ませてあげる。」
「馬鹿、やめ……。て、うおぃ!?泡立ってるぞ、この水!今度は何盛ったんだよ!?」
「この地域の水は泡立つのよ。」
「もとから腐ってる!?」
「まあ、泡立つのはほんとなのよ。信じて飲んでみてくれないかな?」
少し考えてから、のどの渇きがピークに達していることを踏まえて諦めた。
「しかたない、こっちに寄越してくれ。」
渡された器の中の液体を見る。濁っているし、ぷくぷくと泡が出ている。匂いもきつい。葉や草から水分を抽出したようなにおいである。自分の知っている水とはかけ離れたものでもこの地域で飲むことができるのであれば、害は無いと考えた。水をろ過してきれいに仕上げる技術がこの村にあるとは思えないので村人はこの濁った水をやむなく飲んでいるのだろう。
器に口付け、中の液体をおそるおそる口内に流し込んだ。……よく知っている水の味だった。辛くもしびれることもない。
「あっ、心のどこかで毒がもってあることを期待していた?」
「いやいやいやいや、そんなっ…そんなことっないって!」
俺は明らかに動揺した。あのカルーアがそんなことしないと思っていましたか、と聞かれるとするならば。いいえ彼女ならしますって答えるくらい信じてなかったからだ。
「ありがとな、少し潤ったぜ。」
「いえいえ、人に親切するのが私の役目だから。」
「似合わないっ!?」
「わかったわ、ユウトはこういってほしかったのね。誰かを苦しめることが私の役目って。」
「それはらしいなっ! 納得できるぐらいだ!」
「あははははははは。」
カルーアは思いっきり笑った。静かなこの村に楽しそうな声が響き渡った。
思いっきり怒られた。
そりゃ、朝早くからバカ騒ぎしてたら怒られるわな。
「全く、あなたたちは馬鹿ですか?」
「面目ない。」
「ごめんなさい。」
「それじゃ、【釜】に行きましょう。」