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大月よ。彼女がほしいのか感情がほしいのかはっきりせよ

作者: tomo-p

私は大体において自分に都合の良いことしか考えないタイプだ。


私は常にどちらとも言えないのである。そういう人生を送ってきたような気がする。


たとえば、友人たちがアイドルに夢中になっていても、私はどちらともいえなかった。この子とこの子と、どちらがかわいい?などと尋ねられても、どちらともいえない。


要するに、どんな状況においても自分に都合のいい解釈ができるから、後悔もほとんどしないわけで、どちらを選択しても結果的にはあまり違いがないのである。


なので自分の考えやら思いやら感情やらをあらわすのは苦手だった。


常にどちらとも言えないからだ。


なので彼女から告白された時はあせった。


好きか嫌いかどちらとも言えないからだ。


ただ自分はどちらと決めなくても幸せなので願わくば彼女にとって利のある選択をしたいと思っていた。


なので私は彼女とつきあったのだった。


彼女は私と違い感情が豊かで自分の考えをしっかり持った人だった。


彼女が笑うと私も笑った。


彼女が泣くと私も悲しくなった。


でも彼女が死んでも私は死ななかった。


私は以前の私ではなくなっていたのだ。


大月君はこうして感情豊かな青年になることができました。みんなも彼女がほしかったら感情を殺して感情豊かな彼女をつくって感情豊かな彼女を殺して感情豊かになってね。

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― 新着の感想 ―
[良い点] よく出来てます。 ただ、感情のない大月でも死ななかったと思います。
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