コーヒー専門店CM-悩み編・コーヒー奉行編-
<悩み編>
コーヒー専門店でのCM撮影-
1店舗貸切状態。
1つのテーブルに、明良と相澤がコーヒーを前に座っている。
他のテーブルには、点々とエキストラがいる。
外には、ギャラリーがいる。
ギャラリーに手を振る明良と相澤。
「キャーッ」と悲鳴が上がる。
「準備OKです!」
「はいじゃぁ、行きます。」
急に真面目な顔になる2人。
・・・・・・・
(できあがった、CMはこちら)
1つの丸テーブルに向かい合わせに座っている明良と相澤。
2人とも、神妙な表情。
明良、コーヒーを一口飲む。
「で、先輩…どうなったんですか?」
相澤がコーヒーを混ぜながら黙っている。
明良が両手を前で組んで、心配そうに相澤を見ている。
「先輩、教えて下さいよ。心配になるじゃないですか。」
「ん~…」
「その人に何を言われたんです?」
相澤は一口コーヒーを飲んで、明良を見る。
「お前の方が好きだって。」
明良、がくっと片肘をテーブルから落とす。
『ゆったりとおくつろぎください。』という渋い男性の声。コーヒーショップの名前がアナウンスされる。
<コーヒー奉行編>
コーヒー専門店でのCM撮影-
1店舗貸切状態。
悩み編から続いての撮影。
相澤が悩み編で明良が座っていたところに座っている。
明良、その相澤から離れたところに、コーヒーを乗せた盆を持って立っている。
全てのテーブルがエキストラで埋まっている。
「はい、行きまーす!」
ざわざわする店内。
・・・・・・・
(できあがった、CMはこちら)
相澤が独りで、コーヒーを飲んでいる。
店内は混んでいる様子。
明良がコーヒーを盆に乗せてきょろきょろしているが、相澤のテーブルを見る。
明良が相澤に声をかける。
「すいません。ここいいですか?」
「どうぞ。」
相澤が向かいの席を指して言う。
「すいません。」
明良、頭を下げて座り、盆を置く。
そして、ミルクを取り、入れようとする。
相澤が急に言う。
「砂糖は?」
「?…入れますけど。」
「砂糖が先。」
「…あ、すいません。」
明良、砂糖を入れて、またミルクを入れようとする。
「おいおいおい…」
「?…」
「まず砂糖混ぜてから。」
「…はい。」
明良、相澤の言うとおりに混ぜて、ミルクを入れる。
そして、また混ぜようとする。
「おいおいおい…」
「?」
「ミルクは混ぜちゃダメ。」
「…はい。」
明良、そのままコーヒーを飲む。
相澤が尋ねる。
「おいしい?」
「おいしいです。」
相澤ニコニコとする。
「本当はブラックで飲むのが一番おいしいんだよ。」
「…すいません。」
ニコニコしている相澤を見て、何か気味悪そうな表情をする明良。
背中を向けて飲もうとする。
「こっち向く!」
「はい…」
明良小さくなって飲んでいる。
『ゆったりとおくつろぎください。』という渋い男性の声。コーヒーショップの名前がアナウンスされる。