表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/13

国の機関CM-朝食編-

<朝食編1>


国の機関のCM-

セットでの撮影-


明良、私服にエプロンをつけて、リハーサルを待っている。

相澤がそれを見て笑いながら言う。


「みょーに似合うな。」


明良が笑いながら悪乗りする。


「あらぁ、ありがとーあなたー」


スタッフの笑い声。


「果物を食べた後は、相澤さんのアドリブでお願いします。楽しく朝食を食べているというような雰囲気で。」


そのスタッフの言葉に、


「俺も出世したなー」


と相澤が言う。スタッフの笑い声。


「あらぁ、おめでとーあなたー」


その明良の悪乗りに、更にスタッフの笑い声が大きくなる。



・・・・・・・


(できあがった、CMはこちら)


私服にエプロンをつけた明良が果物を剥いている。※ひとり暮らしが長いので、こういうのは得意。

きれいに切った果物を皿に盛って、こちらも私服の相澤が新聞を読んでいるテーブルに置く。

明良エプロンを外しながら、


「先輩、食べて下さい。」


という。

相澤生返事をして、新聞を読んだまま。


「はい!先輩あーん!」


果物のひとつをピックでさして持ち上げる明良。

相澤、新聞をざっと下げ、口を開ける。

果物を口に入れる明良。相澤、ピックまでくわえて離さない。

明良、本当に笑いながら抜こうとする。


「先輩、これは食べちゃだめ!」


まだ離さない相澤。顔が笑っている。


「先輩!」


笑いながら引っ張り合う2人。



ダイニングテーブルの前で並んで立っている2人。ピックに刺した果物をそれぞれ持って、

「朝食はちゃんと食べようね!」と言って、果物を口にほうり込み食べる。



画面中央に「朝食推進キャンペーン」と出て、下に、国の機関名が控えめにでる。



<朝食編2>




国の機関のCM-

セットでの撮影-



台本を明良と相澤が読んで、笑いだす。


「…確かに…俺もなんか不思議だったんだよな。」

「でも、結局わからないんですよね。これ。」


2人笑っている。


・・・・・・・


(できあがった、CMはこちら)



私服にエプロンをつけた明良がハムエッグを作っている。※ひとり暮らしが長いので、こういうのは得意。

明良がしゃべっている。相澤は生返事。


「だからね、その奥さんに言ってやったんですよ。」

「うん」

「ダイエットしたいなら、朝食をちゃんと食べなきゃって。」

「うん。」

「朝に摂る糖分は頭を働かせるし、ちゃんと消費されますからって。」

「うん。」


ダイニングテーブルにあるトースターからパンが飛び出す。


「はい、先輩。」


新聞を読んでいる私服の相澤の前にハムエッグの乗った皿を置く。

トースターからパンを取って、バターを塗る明良。

相澤が新聞を下ろし、明良を見る。


「あのさ」

「何です」

「お前って俺の何?」


2人しばらく見つめ合って、同じ方向に首をかしげる。



ダイニングテーブルの前で並んで立っている2人。バターのついたトーストをそれぞれ持って、

「朝食はちゃんと食べようね!」と言って、かじる。



画面中央に「朝食推進キャンペーン」と出て、下に、国の機関名が控えめにでる。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ