AIはとんでもないものを盗んでいきました……あなたの○○です。
AI作家さんの話題が熱いようです。
他のエッセイとは全く違う視点から、AI使用を論じてみました。
私は電気設備とエネルギー関連オタク!
歴40年近くです。
小学生のころに、我が家で定期購入していた学研という雑誌がきっかけで目覚めました。
水力発電所に親戚のおじさんに連れて行ってもらい、ガイドの人を質問攻めにしたのは中学生の頃。あとで恥ずかしかったと、おじさんに言われました。
夢を叶えて、電気設備のエンジニアとして就職。
その後も、会社の研修や独立してからは職人組合の研修(という名の慰安旅行)で様々な施設を見学してきました。
休止中の原子力発電所を見て、脳裏をよぎったのは東野圭吾氏の『天空の蜂』。テロリストの気分になり、わたしだったら稼働中の原子力発電所のどこをハックするか楽しみました。
水力発電所のダムの底への階段、手すりにつかまりながら降りました。そこから見た、そびえたつ壁。圧倒されました。名探偵コナンの映画のシーンが浮かびました。
地熱発電所。地面の下のお湯を利用する発電システムの見学に行った時。当時の責任者の方が、一軒一軒温泉旅館に出向き理解を願い数十年かけて建設したというエピソード披露。新エネルギーで発電をとネットでは華々しく言っているけど、実際はこういった地道な苦労を重ね、何十年もかけて建設するんだよなと当時の関係者の苦労を偲びました。
※私のテーマソングは、中島みゆきの「地上の星」です。
日本に3つしかないと言われる周波数変換所(FC)にも見学に行ったことがあります。
他には石炭火力発電所に、ゴミ処理場の熱電併給システム(コージェネレーションシステム)。太陽光発電設備。
その中でも印象的だったエピソードをご紹介。日本で一番大きい電力会社の設備の見学へ行った時の出来事です。
社員の方より、今後の電力供給についての講義がありました。
「今までは、日本では製造業の国内での減少。少子化を受けて、電力の使用量は下がっていくと考えられていました」
そうなんだよな。まさか、あれが……
講義は続きます。
「AIの登場です。皆様もご存じかと思いますが、AIのサーバーは電気使用量がとても高いです。それに伴い、減少予測から一転、電力需要が急激に伸び始めました」
ここの電力会社さん、首都圏へ送電しているから大変だろうな。
熱弁は続きます。
「将来的には、現在より10パーセント以上の使用量の増大が予測されています。既存の発電所だけでは、限界が近いです」
10パーセント多くなるって、大変だな。発電所を1割、増やさなきゃいけないって事だもんな。
数十基? いや数百基?
水力とか火力発電所は建設するのに数十年かかるし。原子力発電所は、もう動かせる技術者いないだろうな。
「現在は都市部のサーバー維持のため、民間の太陽光発電所の電気を買い上げるという形で、需要の増大に答えてます」
民間か。どこの太陽光発電所の会社も、ギリギリだよな。今は資材は高騰しているし、技術者足りてないし。
「また、現在は周波数の違いから別々の系統となっている日本の東西の電気。周波数変換所を新たに建設し、余剰分を融通しあうシステムを構築しています」
その後も、今後の電力需要増に備えるために様々な事業展開の説明が続きました。
最後は受講者達の拍手で、講義は終了。
質疑応答の時間になりました。
最前列で講演を聞いていた私は、空気を読まない質問をしました。
「それで、将来足りなくなる分の電気を作れる見通しは立ったんですか? 」
担当者の方は、笑顔でハッキリおっしゃいました。
「立っていません!」
理系あるある。
無理と告げるときの、笑顔がとてもうれしそう。
私も予算とか納期とか技術的なことで、無理難題を言われたときは笑顔で「無理!」と言います。
※自分の責任の時は、平身低頭謝ります。
AI作家さん、今後もAIを利用できるように、ぜひ電気設備のエンジニアへ。
うちの業界は万年人手不足です。お待ちしていまーす(*^▽^*)
追記
作者はAIやAI使用を否定はしていません。便利な機械だと思っています。
ただ、『AIでスマートな社会を』という言葉を目にするたびに、全然スマートじゃないやい、めちゃくちゃ泥くさくやってるぞ! 現場は! と思ってるだけです。
「事件は会議室(屋内)で起こっているんじゃない! 現場(屋外)で起こっているんだ!」
さらに追記
自分はAI使ってませんよ。ぜんぶ自分で書いています。だから誤字があったら教えてくださいm(__)m
※他力本願ですみません。




