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生きる
両親が残してくれたお金で生きる生活は、そう長くは続かなかった。
ある日、生きるために働くことを決めた私は、
求人広告を片っ端から当たり仕事を始めた。
両親からの遺伝の顔は醜いものでもなくて。
自分の意思がない私でも、働く先を見つけることはそう難しくなかった。
そこで出会う人々は、色んな過去を持っていて。
「頑張ろう」「大丈夫」と優しく声をかけてくれる人ばかりだった。
だから、余計に死にたくなった。
その優しさを受けても私は何も感じない。
何を頑張ればいいのだろうか。
あぁ、考えるのはもうやめよう。
死ぬ度胸もない私は、ただ生きるために、
今いる世界を歩き続けるしか方法がなかったんだ。




