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絶望
私の光が消えたのは、20歳になった頃だった。
父が病死し、兄弟がいない私はあっという間に一人になった。
体の中の水分が全て無くなるほど泣いたのを覚えている。
父は、真面目な人だった。
「有希には希望がある。未来がある」「だから大丈夫」
いつも、後ろを振り向こうとする私に、前を見ろと背中を押してくれていた。
ちゃんと愛されていたはずなのに。
ちゃんと希望や夢を持って生きていけたはずなのに。
どうしてだろう。
突然、私の世界から光が無くなった。
笑えなくなった。
何も感じなくなった。
友達もだんだんと離れていき、私は本当に一人になってしまった。




