早退せい理論
体調が悪かろうと
無理をおしてでも踏みとどまって
やり遂げなきゃならないときがあるのもたしか
これがもし ぼく自身のことなら気合いと根性で
なんとか のりきってしまおうとするはずだから
説得力に欠けるけど あえて言わせてもらうと
今は 修羅場でも 土壇場でも
正念場ってわけでもないよ
きみが脱けるぶん まわりに負担をかけて
申し訳ないって思うだろうけど
それはある意味まちがいで
そんな状態できみがここにとどまれば
まわりのみんなは なんだかんだで
気を使わざるをえないし
万全とはほど遠いきみが
ふだんならあり得ない おおきなミスでもしたら
そのリカバリーに追われるのは
まわりのみんな なんだよね
これこそが 負担をかけるってことじゃないか
それにくらべたら きみが脱けて そのぶんを
みんながフォローするのなんて
なんてことない たいしたことない
なぜかっていえば こんなのは
負担ですらなくて ただの分担なんだ
きみだって ほかのひとが脱けることがあったら
ちゃんとフォローしてくれるだろ?
ここまで理解できたら もう とっとと早退せい!
まっすぐ帰宅して 消化にいいものをおなかにいれ
ちゃんと栄養をとってから
ぐっすり眠って しっかり休むといい
万全でないきみのちからなんて必要ないから
そう言ってるわけでもなく
万全なきみのちからが すこしでもはやく必要だから
そう言ってるんだってこと
わかってくれるよね?