表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
481/528

総力戦⑤

 残り四体。

 これで雑魚モンスター迎撃のためにタイタンを回したとしても、数の上では互角に持ち込める。

 もっとも、そのために六花の腕が小さくないダメージを負い、押されて突貫した光織にもややダメージを与えてしまったのだが。


 ではさらに状況を良くするためにと、ここで切り札をさらに切っていくのはいいけれど、今はそれが効果的と言える場面じゃない。

 切り札を温存するわけではなく、切り札を切れる状況を作るための戦闘をしよう。



 敵の攻撃は回避しやすいが、クリーンヒットすると致命傷になる。

 で、こちらが与えたダメージのうち、小さいものは短時間で回復してしまう。

 防具だけは回復しないので、防具を剥がしてからの強攻撃が効果的である。


 よって、しばらくは隙の大きいジャンプ攻撃は行わず、巨人の足を集中攻撃していく。

 防具破壊からの足切断、そこからとどめに持っていきたい。


 しかし足ばかりに攻撃を集中させると、敵だってそれに対応してくる。

 こちらの狙いを悟らせないのは無理だが、意識を分散させるため、六花の『伸びる剣』が重要になってくる。

 アレを使えば頭部への攻撃も可能で、ちょうどいい牽制になるのだ。


 他には俺が魔法で砲台をすればいいだろう。

 確実に、手堅く戦闘を進めていこう。

 あまり時間をかけたくないとはいえ、不要な賭けに出る必要は無いんだから。





 途中、雑魚モンスターが何度か乱入してきた。

 それはタイタンたちに任せるけど、数が足りなくなれば巨人の抑えが弱くなり、動き回られイニシアチブが取れなくなる。


 単独ではデカい相手を抑え込むだけのパワーが足りないんだ。フィジカル勝負をされては勝てやしない。

 力任せの突進を止めるには、数と連携、自分たちの強みを生かさないとどうにもならない。

 「柔よく剛を制す」なんて言うけど、最低限のパワーが無ければ話にならないんだよ。



「淡島一尉が合流しました」


 数分かけて巨人をさらに一体倒したところで、オケアノスたちと淡島一尉が合流した。

 ここからは、あまり手札を晒さないように戦わないといけなくなった。


 自分の命が最優先、仲間も危険にさらしたくは無いので、いざとなればためらう気は無い。

 ただ、切り札を積極的に使っていこうという雰囲気ではなくなった。


 迷わないと決めているが、こうなると、その「いざ」って時にわずかな遅れが出やすいんだよな。

 ……何事もなく、このまま終わってくれればいいんだけど。

 最後の一体が残った段階でヤバい事が起きそうな気もするし、三体まとめて倒すぐらいの気概で挑むべきか。


 防具破壊からの足切り落としは、まとめてやってしまおう。

 最後の一体になった瞬間にパワーアップ、という事は無いと信じてやるしかない。



 ゲームだとMAP兵器みたいな、複数まとめて倒す手段が豊富にあるけど。

 こっちは遠距離攻撃に縛りがあるし、そういった手段が無い。

 エヴ〇に倣ってシンクロ攻撃とか、そんな練習をしていないのもある。


 三人娘ならなんとかできるかと言うと、個々に違う万華鋼装備とか、武装が違うって話で躓いてしまうわけで。

 いやもう、こういう時だけはユニークなワンオフ機よりも、試作機の主人公機より強い量産型ドラグナ〇みたいな量産機がうらやましいって思ってしまうよ。

 タイタンは量産型だけどね。パワーが足りないからね。〇ラグナーではなくザ〇……ゲルグ〇なんだよなぁ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] ゲル◯グなら機体は優良、パイロットがルーキーかな やはりド◯!ド◯しか勝たんw
[一言] タイタン「がああ!パワーが違いすぎる!!」(島田AI)
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ