表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
420/528

装備更新

 ラスダンのあれこれが波紋を広げる中、こちらはこちらで色々と内向きに動いた。


「と言うわけで、新装備だ!」


 あの一件で、通常の10倍の戦利品を獲得したのは俺たちも同じだ。

 つまり、普段と比べものにならない量の幻想金属が手に入った。


 だから、それを使って装備を更新する。

 俺の分は無いけど、三人娘とティターン3体に武器などを作った。


 「など」と言うのは、ティターンのうちクレイオスはコイオスの中の人状態なので、武器を渡しても意味が無いからである。

 クレイオスのみ頭部の装甲をミスリルに変更しただけで、他は武器を渡してある。



 まず、光織。

 元のメイン武装は炎纏&巨大化の斧である。


 その一部にアダマンタイト、魔力投入で重くなったり頑丈になったりする金属を使用した。

 使ったのは主に刃を支える柄の部分で、振り回しの威力増加に耐久性の向上がなされた。


 重量が増えた分、使い難くもなっているが、今の光織であれば問題ないだろう。

 幻想金属は万華鋼にも対応してくれたので、能力的な使い勝手はそのままである。



 次に六花。

 六花のメインウェポンは剣をアタッチメントで換装した槍である。精霊銀の剣、黒剣のどちらにも対応可能。

 特殊能力として、柄の部分が万華鋼の特性により伸びるようになっている。


 剣を槍に変えるアタッチメントが一部だがミスリルになった。

 ミスリルは魔力との親和性が高い金属で、単純に槍を使う時の魔力消費が抑えられる。重量や強度などはあまり変わっていないので、継戦能力の向上がメインかな。



 晴海の場合は少し迷った。

 晴海のメインウェポンは漆式パイルバンカーだが、主要兵装という意味では、万華鋼の盾がある。

 今回は攻撃反射能力を持つ万華鋼の盾を強化する事にした。


 盾の強化に使った金属は、オリハルコン。

 オリハルコンは少し特殊で、その能力は「増幅」になる。ゲーム的な言い方をすると、消費コストを重くして威力を上げるタイプのスキルみたいな感じかな。

 結果だけ言えば、コストが重くなった分、盾の防御範囲が広がっている。物理的には防げないはずの部分でも攻撃を反射できるようになった。

 たぶん、今回の強化品の中では頭一つ抜けて強化されたと思うよ。



 なお、オリハルコンを使うとミスリルによるコスト削減は出来ない。

 効果が打ち消し合い、貴重な幻想金属が無駄になる。


 そのあたりはすでに研究結果が出ているので、「俺がそんな常識を打ち破ってやる!」などと冒険をしていない。

 さすがに簡単に試せるほどの量を確保できていないし、それをしなくても有用なので、そのまま使う事を優先するよ。



 話が飛んだが、オケアノス。

 オケアノスはこれまで特に使う武器を決めていなかったが、メインの仕事がウッドフェンリルの相手なので、肉厚の大剣を使う事になった。

 イメージとしてはベルセル○のガッ○が持っているような、アレである。

 剣の刀身全部をアダマンタイトにするのは無理だったので、剣の芯材の部分のみに使っている。


 木を伐るなら斧の方が適しているけど、本人との話し合いの結果、こうなった。

 こちらのイメージを押し付けるより、本人の希望優先である。



 最後にコイオスだが、こちらはパイルバンカーのパイル、杭をアダマンタイトに変えた。


 あと、今回の戦利品と関係無いが、足回りにフォレストウルフの万華鋼を使うようになった。

 能力は「植物が生えている土の周辺を強固にする」という、見た目に分かりにくいもの。地面に足跡が付きにくくなるような感じかな。


 どちらかと言えばこちらの方が重要で、足場が安定するようになったと本人も喜んでいる。

 硬い杭を撃ち込むより、撃ち込まれた杭の反動を押さえつける足腰の強化が重要という見方だろう。

 実際、同じ武器を使っても威力が上がっている。





 装備関連は普段から少しずつ強化していたけど、今回のは大幅な更新なので、慣らし、再強化にちょっと苦労するかも。

 でも、こういった強化をチマチマしていかないと、いつか詰むかもしれない。


 ダンジョンはレベル上げだけでなんとかなる世界じゃ無いから、これからも頑張っていくよ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ