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第四部 ポリティカルコレクトネスとトロープ

 まずポリティカルコレクトネスについてかいつまんで解説しましょう。


 間違った考え方で肯定派も否定派も使っているきらいがあるので。


 ポリティカルコレクトネスは、差別構造の再生産を抑止する考え方なわけです。


 創作におけるこれは、マジョリティの優位性・無前提性の強化を許さない方向に働きます。


 マイノリティへのスティグマ拡大抑止を盾に表現を検閲するわけです。


 どういうことか詳しい事はまた別の機会に紹介しようかと思いますが、要は差別が差別でなくなるまで再び繰り返させない協定のことだと思ってください。


 これもまたトロープを摘出して除去しようとします。


 ボーンセクシーイエスタデー(Born Sexy Yesterday)というトロープがあります。


 とある動画で名付けられた概念です。


 日本語字幕があるので詳細はその動画を見ていただけるとありがたいのですが、要は男に都合のいい女キャラのことです。


 小説家になろうでよく槍玉に上がる「奴隷ちゃん」というトロープもこの文脈で語られておかしくないでしょう。


 ポリティカルコレクトネスの文脈から、女性差別の助長を防ぐという目的でこのボーンセクシーイエスタデーというトロープが規制され、検閲され、禁止される可能性は大いにあります。


 しかし本当にそれでいいのでしょうか?


 そもそもトロープはなぜよく使われるのでしょう?


 もちろん作劇上の有用さもあります。


 メキシカンスタンドオフなんかキャラクターの心情を緊張感を持って述べさせるのに非常に有用ですもんね。


 それとは別に、自尊心へもたらす作用があります。


 誰の自尊心?


 それはもちろん、受け手の、です。


 次へ行きます。


 次で最後です。

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