表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
うさぎ  作者: 椿木るり
6/6

私のこれから

ここしばらくとっても具合が悪くていつものご飯もきちんと噛んで食べることが出来なくなってしまった。

めいちゃんがドロドロにしたご飯を注射器みたいなのでお口に運んでくれるからそれを頑張って飲み込んでた。最近、めいちゃんがお仕事で1人の時、よく考える。るびはこのあとどこ行くのかなって。噂に聞いた天国って場所は本当にあるのかな?たぶんお母さんはもう天国にいるんだろうなぁ。お兄ちゃんも、もこちゃんもいるかもしれない。れおくんはどうだろう、まだいないかな。


天国には何があるのかな。そこでるびは何をすればいいのかな。行ったことのない場所に一人で行かないと行けないなんてちょっとこわいな。最近ずーっとそんなことを考えて、眠って、めいちゃんに甘える毎日をすごしている。


「ただいま、るび」

おかえりなさい、めいちゃん。でもそろそろるびが行ってきますしないといけないかも。

さっきからとっても眠くて眠くて、でもめいちゃんにきちんとご挨拶してからがいいからがんばっておきてたんだよ。最後に沢山ほめて、沢山頭をなでて。


めいちゃんもるびの気持ちを察してくれたのかいつもはご飯を食べたりお風呂に入ったりするのに、今日はるびのとなりにずっといてくれる。めいちゃんのお膝で頭をなでてもらってるびいまとっても幸せだよ。


るび、お出かけしちゃうの?

るびの頭の方からめいちゃんの悲しそうな声が聞こえてきた。ごめんねめいちゃん、もう行かないとかな。

「るび、知ってる?うさぎさんはね神様のお使いなんだよ。るびは神様に言われてここに来てくれたんだね。つらいこともたくさんあったかもしれないけど、私のところに来てくれて本当にありがとう。毎日すごく楽しかったよ。神様のお手伝いがんばるんだよ。」


天国で何をしたらいいんだろう。そんなこと考えなくてよかったんだね。神様のお手伝いしたらいいんだ。そっか。神様のお手伝いをして、よくできましたってたくさんほめてもらってたまにお母さんやお兄ちゃん、お友達と遊んで暮らしたらいいんだ。なんだか怖い気持ちがなくなったよ。ありがとうめいちゃん。


るびは天国で幸せに暮らすよ。今度こそみんなとずっと一緒にいられるからね。


最後の力を振り絞ってめいちゃんのお顔にるびの鼻をつんってした。ばいばいめいちゃん、ありがとう、いってきます。


「行ってらっしゃい、るび」


これにて完結です。

このお話のモデルは私が飼っているうさちゃんです。たくさん子供を産んでみんな売られて…っていううさ生が幸せなのか考えてしまったので、ゆきちゃんになんだかんだ幸せだよと言ってもらいました。


初めての作品を無事描き終えることができて本当に良かったです。読んでくださった皆様ありがとうございます。


また書くのでよかったらまた読んでください。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ