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宿舎

〜ルール〜


メインデッキ

40枚から100枚以下で構築する。

異次元デッキ

最大で10枚まで入れてもいいが、別になくても問題はない。

なお、場に出た異次元デッキのカードがなんらかの理由で場を離れた場合、ゲームから除外される。

アクセスデッキ

アクセスポイントに眠る使い魔を呼び出すためのデッキ。

最大で15枚しか入れられないが、別になくても良い。

アクセスポイントを経由して出す使い魔は、異次元の使い魔と違い、場を離れた場合墓地に送られる。


 俺は歩きながらも、この街のことを観察する。

 やはり幻想的な建物がずらりと並び立っていて、否が応でもここが異世界であると実感する。


(ははっ、正直言って興味あったからいいかも知れないな!)


 何となくプラスに考えることにする。

 俺自身はこの状況を楽しんでいる。

 夢にまで見たカード達の生活を間近で見られるといのは幸運だと言えよう。

 これから先の生活に不安がないと言えば嘘になるが、今考えてもしょうがない、しばらくはロイヤルナイツにお世話になろうと思う。


「ここが遊牙様の宿舎になります」


 カスミにそう言われた場所を見てみると思っていたよりも立派な宿舎が立っていた。

 いや、日本で言う所の自衛隊の様な物なのだから当たり前か...。

 俺は少し笑った。


「何かおかしいですか?」


「いや、ちょっとな...」


 彼女は不思議そうな顔で俺を見てきた。

 正直俺はロイヤルナイツの事を舐めていた。

 いや、彼女達を舐めていたわけではない、現実のカードの性能を舐めていたのだ。

 正直彼女達に今の環境を生きていける力があるとは思えなかったのだ。

 実際のカードゲームでは、もっと強い奴らがゴロゴロいるので、どう考えても初心者用に使いやすく調整された性能で収まってしまっていたのだ。

 しかもロイヤルナイツというデッキタイプは、ロイヤルナイツのみで構築しなければ性能を発揮できないものばかりだったのがそれに拍手をかけていた。

 フレーバーテキストでも彼女達は苦戦している様子な物が多かったのを覚えている。

 新章MWでは一応ロイヤルナイツが主人公枠なのだが、残念ながら第一弾で可能性がありそうな構築は見つからなかった。

 SNSなどでも「ロイヤルナイツザッコw」とか「ロイヤルナイツの何が強いの?」や「ロイヤルナイツはイラストのみロイヤル!」など、とにかくひどかったのを思い出す。

 しかし、実際に出会ってみると生の実感を感じる。

 こうして話ていると、いくら元がカードといえ、俺たちと何ら変わらない存在なのだと思ってしまう。


「遊牙様?」


「あ...ああなんだ?」


「大丈夫ですか?」


「ああ...うんちょっと疲れただけかな...」


 少し遠くを見て気分を落ち着かせるが、彼女は少し心配そうに俺を見ている。


「お疲れなのでしたら、今日はもうお休みになられた方がいいかと思われます、私からウルス様には報告しておきますので安心してください」


(何この子、めっちゃいい子じゃん!)


 人に気遣いができて自分から進んで行動を起こせる人物というのは、社会に重宝されるタイプの人間だ。

 それにこの顔...、可愛すぎかよ...。

 青髪ツインテ女騎士とかいう属性盛りすぎな彼女に少し心動かされそうになったが、俺には心に決めた人がもういる。


「ああ、そうさせてもらおうかな...」


「ではお部屋に案内しますね」


 俺は彼女に部屋まで送ってもらい、鍵を受け取るとそのまま部屋で眠ってしまった。



〜カード紹介〜

魔界の鰯

種族・ブルーフィッシュ

色・青

コスト2パワー1

このカードが墓地に置かれた場合、自分は山札からカードを一枚引いた後一枚捨てても良い。



フレーバーテキスト

「魔界の鰯で手札を入れ替え、切り札を探せ!」〜グランプリ覇者の言葉〜



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