3話〜騎士団長は王城に行く
今回の話は短めです。
〜アルス家〜
『3人とも、そろそろ時間だ!地下室に来てくれ!』
どうやら時間らしい。名残惜しいがここまでのようだ。
『おや、そろそろですかな。団長殿、非常に貴重な時間だった。また機会があれば色々とお話したいものだ…。』
ホテプは改まって頭を下げていった。
『此方こそ貴重な経験だった。…しかし失伝魔法が記してある魔道書…グリモワールか。失伝魔法には以前から興味があってな。今度、発掘調査に参加したいものだ。』
ナルメアは微笑みながらそう返した。
『是非是非、発掘調査にいらして下さい!次回は来月の26日なので!』
ランカは非常に興奮した様子でナルメアを発掘調査に誘っている。
ナルメアは苦笑しながら、
『残念ながら、来月は忙しいからな…またの機会になりそうだ。9月なら余り忙しくないから大丈夫だぞ。』
『おーい!3人とも!転送準備終わったからそろそろ来てくれ〜!』
アルスが地下から伝達魔法で呼びかける。
『では、そろそろ行きましょう。ランカ、団長殿も忙しいから余り無理は言ってはいけないぞ?憧れの騎士団長様に会えて嬉しいのはわかるのだがね…』
『はーい…わかりました…』
側から見ると父親が我儘を言った娘を窘めているように見える…なんか羨ましいなぁこういうの…。
『早く早く〜!』
どうやらアルスは待ちくたびれたようだ。
ーーアルス家地下室
…そこには謎の資料やら妖しい魔方陣やらで埋め尽くされた部屋だった。
『…お化け屋敷みたいだ…!ワクワクしますね!』
『この研究は…ぬぅ⁉︎この魔方陣…失伝魔法の再現⁉︎素晴らしい!ここは宝の山だ‼︎』
…余りに場違いな感想を呟く美少女と資料を見てひたすら興奮してる美青年…
見た目は良いんだけど中身が残念なんだよなぁ…
ナルメアはそれが特大のブーメランである事をまだ、知らない。
『お、来たな!そこの白のチョークで書いた魔方陣に三人とも入ってくれ!』
3人はおとなしく魔法陣に入った後、詠唱しながらアルスが魔法陣に入る。
『…我等をかの地に送り給え…』
一瞬、目の前が真っ暗になり…
気がつくと4人は王城の正門に立っていた。
…スキルの件は次回以降に続きます(T ^ T)
作者は行き当たりばったりに書いてるので、色々と食い違う所があるかもしれませんが温かい目で見てやって下さい(>_<)