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王国騎士団長の穏やかな日々。  作者: わさわささん
3/5

2話〜騎士団長と愉快な仲間達〜

投稿が遅くなっちゃいました…ごめんなさい( ´_ゝ`)

ああ、キャラがみんなブレブレすぎる…

2話


考古学者ホテプと助手のランカ





ーー城下町エリアA



『あててて…箪笥に小指ぶつけちゃった…』


…どうやら先程の悲鳴はアルスが箪笥に小指をぶつけただけらしい。


『うむ!やはりお前チョイスの紅茶は美味いな!』


ナルメアは目を細め、満足げに喜んでいるようだ。


『にしても良かった…あん時みたいに斬られなくて…』


アルスは安心したと言わんばかりに溜息をついた。


…過去に何かやらかしたらしい。


『む?そろそろ時間じゃないかアルス。ここからだと王城まで丁度一時間か…よし、歩いていくぞ!』


どうやら、彼女には魔法で転移するという考えはない様だ。


アルスは呆れ顔で、


『すまん、待ち合わせてる人が居てな…そろそろ時間なんだがな。まあ、ついでにお前も一緒に送るからそこで待ってな。』


とだけ言い残しキッチンに向かう。


しばらくして複数個サンドウィッチを皿に乗せて戻って来る。


『ほら、俺のせいで朝飯食べずに来ちゃっだろ?だからその詫びだ。』


そこには私の好物の某有名店のカツサンドが三枚もあった…。


『アル!本当にコレいいのか⁉︎』


ナルメアはパッと顔を輝かせて喜んだ。


『構わん。そんぐらいはしないと気が済まないからな。…っていうかそんなに嬉しいのか…カツサンド…』


アルスは子供みたいに喜んでるナルメアを見つめながら、気付かれない様に溜息をついた。


『コレだから男が出来ねぇんだよなぁ…ウチの王国騎士団長は…』


アルスは小声でボソリと云うと、これから来るであろう客人を迎える為の準備を再開する。


…当の本人は嬉しそうにサンドウィッチを頬張り、幸せそうな様子である。




ーー暫くして、アルス家の魔導電話が鳴る。


『アル、電話だ。』


ナルメアは空になった皿を名残惜しそうに眺めながらアルスに伝えた。


『お!サンキューな!ちょっくら電話してくる!』


受話器をとり、スリッパをパタパタさせながら別の部屋に移動する。




ーー五分くらい経った頃に見慣れぬ二人を連れてアルスは戻って来た。


『二人はそっちに座ってくれ、メア!彼らが待ち合わせしてた二人だ。』


アルスはナルメアに二人の男女を紹介する。


『紹介にお預かりした、考古学者のホテプだ。今回の会議はよろしく頼む。』


二人ね男女のうちの眼鏡をかけた黒の服の男…ホテプが自己紹介をした。


『じ、助手のランカです…わぁ、凄い!本物の騎士団長様だ!ホテプさん!サイン貰いましょうよ!』


目をキラキラ輝かせた白いワンピースの女がはしゃいだ様子でホテプに色紙をねだる。


『憧れの人に会えて嬉しいのはわかるが落ち着け。取り敢えず、アルスにお土産を渡してから団長殿に聴きなさい。』


ひどく落ち着いた様子で興奮気味の助手を諌める。


『あ…すいません。アルスさん、これをどうぞ!』


『はいはい、どうもね〜。あ、そこに冷たい飲み物とケーキを用意してあるからそれを食べててねー。それじゃ、時間になったら呼ぶからごゆっくり〜』


アルスは自然に見える笑顔を貼り付けたままにこやかに対応する。


手慣れたものだ、と私は眺め眺めながら紅茶をすする。


『そうそう、サインが欲しいんでしたよね?ランカさん。』


私は穏やかな顔で告げる。


『え!いいんですか⁈』


彼女は顔をパッと輝かせる。


『ええ、構いませんよ』


私は静かに微笑んだ。


『やった!ホテプさん!私やりました!』


『それは良かったな。ランカ。そういえば団長殿、この間のメルクリア遺跡の調査について詳しく聞きたいのだが…』



ーーこうしてアルスが呼びに来るまで3人は仲良くお喋りを続けていたそうだ…。





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