落穂拾い―備忘録2のおまけ―
ここしばらく、備忘録2の執筆のため10数年ぶりに当時の手帳やノートを読み返していました。そのあちこちに走り書きのように記されていた、詩ともつぶやきともいえないようなことばたちを拾い集めてみました。
流れていく日常に埋もれた進化できないままの夢
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大きすぎる願いが胸を締め付ける
さなぎは自分の殻が息苦しくて羽ばたこうとするのだろうか
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大丈夫ゆっくり前に進んでいる
ぽっかりと胸に空いた穴から希望の芽がのぞくはず
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背筋をピンと張って歩く そうやって生きると決めた
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がんばってる人がいい
つぶれるほどがんばってしまう人がいい
つぶれてとことん自分が嫌になって そこから這い上がってきた人がいい
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向かい風に自転車をこぐ
ぐんぐんペダルを踏み続ける
そら見ろ涙は僕の頬を伝ってうしろへうしろへと飛び去って行く