開戦
当時のラジオの内容を一部抜粋
《本日未明、帆北道沖にて戦闘が発生しました。またこの度の戦闘で海上警備隊所属の「鷲波」が沈没。乗員5名が死亡しました。また原因のメカリア合衆国に対し政府は「遺憾の意を表する」とメカリアに対し避難を行いました。また今回の戦闘についてメカリア政府は無関係を主張しており、今後は更に両国の緊張が深まると考えられます》
明元4年10月4日
「全く。なんてことしてくれてんだ警備隊の奴らは…」
「まぁまぁ松本さん。落ち着いてください。」
「あの大国に喧嘩売るとかどんな神経してんだよ…」
「松本さん。こっちは喧嘩売られたほうですよ。」
今回の戦闘のせいで元々緊張が高まっていた海・機の関係は一触即発の状態になった、しかも相手が大国と言う事によって本来なら大事であったのに遺憾の意を表する程度にとどまってしまった。この弱腰体制が相手国を増長させてしまった。そして翌日10月5日。
『本日早朝。我が国の領海にて我が国の船が大海州帝国の軍艦に沈められた。我が国はこれに対し然るべき措置を取る。』
メカリアが批難声明を行った後、午後3時についにメカリアは石油禁輸に踏み切った。
これに対し海州政府はメカリアの発表したことは嘘であることと禁輸に対しての批判を行ったが、意味をなさなかった。それから数日後の世界連盟議会でも同様のことを訴えたが各国の反応はなく、ついに大海州帝国は連盟から脱退した。そして海州側の歴史で3度起こったとされる「大戦」がまた起ころうとしていた。
「自分らは軍人だ、軍人ならば政治なんて難しいことは政治家に任せて自分らの任務を達成させるだけのことだ。」