後日談幕間2 北林綾香の決意
東条先輩と違う立ち位置にしたいものの、結局やってることは一緒では?
そんな葛藤を抱えつつ、なんとか綾香の気持ちを整理してみました。
高校に入学し、教室で彼――姫王子稜を見かけたときの衝撃は、それはもう鮮烈なものだった。
その美しい顔立ちもさることながら、洗練された品のある立ち居振舞いに、線の細いシルエットと、まさに王子さまと呼ぶにふさわしく思える。
醸しだす雰囲気も繊細で、実際に彼は身体が弱いらしく、体育なども出席できなかったが、それがまた庇護欲をくすぐり、綾香はひと目でまいってしまった。
また、よいのは外見だけでなく、人柄も誠実で、心根もやさしいときている。
幼なじみの雄馬も、少しぶっきらぼうなところがあってわかりにくいが、同年代の男子にくらべ、遥かにやさしい性格だった。
ただそれは、綾香が幼なじみであるから感じ取れるもので、ありていに言えば、万人受けするやさしさではなかったようにも思う。
対する姫王子のやさしさはわかりやすく、しかも絶妙のタイミングで気遣ってくれるため、こちらが意図を汲む必要もない。
ただされるがまま、厚意に甘えるだけでいい――これをお姫さま扱いというのであれば、たしかに彼は王子さまなのだろう。
他の女子が騒ぐのと同様に、綾香もすっかり舞い上がってしまい、出会って数日もすれば、本気で彼に惹かれるようになっていた。
だから綾香は、彼――幼なじみの羽生雄馬に告げた。
『――私、好きな人ができたの。だからもう、雄馬とは一緒にいられない。こっちからは話しかけないと思うから、そっちもそうしてくれる?』
いま思えばそれが、崩壊の始まりだった。
◇
姫王子が痴漢で捕まり、金銭によって示談したと聞いたとき、綾香は彼に裏切られたような気分だった。
彼は犯行そのものを否定していたが、示談で片をつけたということは、事実だから示談にいたったということではないか。
冤罪だというなら、それを主張し、闘えばいいだけの話である。
当時の綾香は、本気でそう考えていた。
痴漢という犯罪について、それが実際は冤罪であったとしても、被害者側が圧倒的に有利であるという現実など、見えていなかったのだから。
法整備が進んでいたという事実もあり、冤罪被害など、ほとんどなくなっているとさえ思っていたのだ。
そういった事情から、綾香は自然と、姫王子から距離を取るようになる。
学内で人気の高い仁科美羽や、生徒会長である東条響までがそのような態度になったこともあってか、姫王子は瞬く間にその信頼を失墜させていった。
そして――それは同時に、夢の終わりを告げる。
…
彼への気持ちが冷め、熱に浮かされるような感覚がおさまったことで、綾香の感情は、高校入学前の自分に近い状態となっていた。
姫王子と出会う前の――雄馬に淡い想いを寄せていた、あのころのように。
入学当時の綾香は、雄馬との関係について悩むところがあった。
彼のことを憎からず思ってはいたが、東条響というライバルの存在が、綾香に告白をためらわせていたのだ。
中学時代から、雄馬は先輩と両想いなのではと感じていたこともあり、その感覚が、自分の感情から目をそむけさせる。
負け戦をする気はない、などと思ったわけではないが、自分以外の相手に目を向ける雄馬に、想いを告げる気にはなれなかった。
悪いのは自分ではなく、さっさとくっつかない二人のほう――。
そんな自分勝手な言い分を免罪符に、綾香は雄馬ではなく、姫王子に目を向けるようになっていく。
いうなれば逃げた形になるわけだが――いまこそ、当時の気持ちと向き合うときがきたのかもしれない。
なにしろ現在の状況は、当時とは大きく異なっている。
その最たるものはもちろん、雄馬と東条響の関係だ。
生徒会役員には任命権というものがあり、本来なら役員になれない新入生をひとり、自分の補佐としてつけられる。
雄馬は東条先輩にそれを打診したらしいが、彼女はすでに姫王子を選んでいたため、彼を拒絶したそうだ。
雄馬と先輩の関係は、それで完全に断たれている。
ここで綾香が雄馬に気持ちを寄せても、邪魔は入らないということだ。
(まぁ私も、距離を置く――みたいなことは、言っちゃったけど……)
一線を引いたのはこちらだが、東条先輩の拒絶とは違い、雄馬からなんらかの気持ちを向けられたわけではない。
こちらから歩み寄れば、すぐにとはいかないだろうけれど、また以前のような関係に戻れると、綾香は信じていた。
声をかけるきっかけについても、すでに決まっている。
最近の雄馬は姫王子とともに登下校したり、休み時間にも一緒にいたりと、とにかく彼に絡んでいることが多い。
どういう意図かはわかりかねるが、雄馬が情勢に疎いということなら、事実を教えて彼を止め、距離を縮めることもできるだろう。
(本当に、どうして急にそうなったのか、わからないけど……ここでちゃんと止めてあげるのも、幼なじみの役目だもんね)
このときの綾香は、心からの善意のつもりで、そう考えていた――。
…
だからこそ、彼からの言葉は衝撃的だった。
『まぁ――まさか、姫王子があんな状態になったからって見かぎって、別の男にすり寄ろうとしてるわけでもないだろうけどな。それじゃ、とんだ尻軽だ』
(――えっ、嘘でしょ? だって、私……そんな、そんなつもりじゃ……)
別に、すぐに恋仲になろうなどという、虫のいいことを考えてはいない。
まずはきっかけとして、ただ純粋に雄馬のことを考え、助言しようとしたつもりだったため、しばらくは頭が働いてくれなかった。
だが、言われてみれば、そのように見えなくもない――いや、違う。
彼の目にそう映ってしまったことが、すでに致命傷だ。
言われて初めて、自分のしようとしていることの、客観的な姿に気がつく。
雄馬の軽蔑するような視線を感じ、背筋が凍りついた。
誰よりも彼を――彼の過去を知っている、幼なじみである自分が、彼にそんな仕打ちをしたことが信じられない。
雄馬の両親が離婚した理由は、母親の不貞――尻軽な行為が原因だ。
自分はそれを、自分のおこないとして、彼の眼前に突きつけている。
「ち、ちがっ……雄馬、聞いてっ……あのね――」
「名前で呼ぶなって言ってるだろ、北林さん」
呼び名についても、まともに意思が疎通できているとは思えない。
かつての彼は間違いなく、自分を綾香と呼んでいた――なのに、自分たちは名字で呼び合っていたかのような言葉を吐いた。
その言葉にも混乱させられている中、雄馬は綾香たちに背を向ける。
妹であり、綾香にとってはもうひとりの幼なじみである美羽も呼びかけたが、彼はそのまま、振り返ることはなかった。
「はにゅ……お兄ちゃん、どうして……」
「もしかしたら、姫王子くんになにか、弱みでも握られてるのかな……」
美羽とそんなことを話したところで、綾香は不意に、脳裏に電流が走ったのを感じる。
彼女はいま、彼のことを羽生と呼びかけた。
それだけ雄馬と疎遠であり、彼をそう呼んでいたという証左だ。
そして、自分も――姫王子に入れあげている間は、雄馬とまともに話した記憶がほとんどない。
だが一度、あるいは二度だろうか。
クラスの連絡を彼に伝えたとき、自分はなんと呼んでいたのだろう――。
(――あ、あぁっ……ちがっ、私っ……私は、そんなつもりじゃ……)
その連絡事項を思いだしたとき、綾香は姫王子と話していた。
彼の前だったこともあり、雄馬との関係を見抜かれないよう、そっけない振舞いを見せ、そう呼びかけたのではなかったか。
羽生くん――と。
なんということだろう、過去の自分をひっぱたいてやりたくなる。
「あ、綾香ちゃん? どうしたの、顔色が……」
「ううん、なんでもない……大丈夫、だから……」
そう答えはするものの、サァッと血の気が引いていく音さえ聞こえるようだ。
少し距離を置こうとした、どころではない。
姫王子を見かぎって雄馬に心を移そうとしたどころか、そもそもの彼との関係を断とうとしたかのような、最低の裏切りをすでにしているではないか。
かつての関係を壊したのは、東条響だけではなかった――。
(私も……それに、美羽だって……どうしよう、どうしようどうしよう――)
ここから改善する方法などまるで思いつかないが、唯一の可能性があるとするなら、雄馬と姫王子の関係についてだ。
弱みがあるのか、だまされているのかはわからないが、なにかよからぬ事情で二人が一緒にいるなら、そこから雄馬を救いだせば、あるいは――。
(そ、そう、だよ……うん……やさしいと思ってた姫王子くんが、痴漢なんてしてたわけだし――)
そういった裏の顔を暴ければ、きっと雄馬も目が覚める。
そこで自分も同じような立場だったとわかってもらえば、関係も元どおりだ。
かなり飛躍した、あまりに希望的な観測でしかないことは、さすがに綾香も感じてはいる。
とはいえそのときの綾香は、ありもしない可能性を信じることでしか、平静を保つことは不可能だった――。
…
しかしながら、現実は非情である。
結論からいえば、姫王子に裏の顔などなかった。
◇
彼の本性を暴くとしても、どうすればいいのか――。
周囲に話を聞いてみたり、雄馬たちの会話に糸口がないかと聞き耳を立てたりもしたが、なんの手がかりもなく、時間ばかりが過ぎていく。
そして、数日が経ち――彼の犯罪が冤罪だったとされる、大々的な報道が行われたことで、校内の情勢は取り返しがつかないほどに大きく揺れた。
大勢の生徒や教師が――もちろん綾香も、美羽も、響も、全員がうるさいほど、謝罪を繰り返していたように思う。
それを聞き入れはするものの、彼ら彼女らが望んだ許しを、姫王子が与えることはなかった。
『――きみたちのことは一生、心から軽蔑するよ』
これまでに聞いた彼の声とはまるで異なる、震えさせられるほど冷たい響きに、心臓すら凍りつくようだった。
すべてにおいて、自分が間違った選択ばかりしてきたことを悟るも、もはやどうしようもない。
距離はすぐ近くなのに、関係は声すら届かないほど遠くに離れてしまったかのような、雄馬と姫王子の姿を見つめ、綾香は呆然とするばかりだ。
二人の態度も会話も、それこそ幼いころからの友人であるかのように、自然な親しみが感じられる。
雄馬のやさしさだけが、彼の傷ついた心を癒やしたのだろう。
自分だけがわかる――などと自惚れていたことが、心の底から恥ずかしい。
雄馬のやさしさは、意図を汲む必要などなかった。
常に正しく、傍に寄り添い、けれどけして甘やかさない――それだけのこと。
それがどれほど尊く、自分を支えてくれていたのか。
失ってようやく気づくなどという、安易な言葉で納得できるものではない。
(雄馬は正しくて、私たちは間違ってたんだ……雄馬だけが、わかってた――)
どれほど人を見る目があるのだろう、彼は。
いや――なかったからこそ、自分たちのような蒙昧な人間に裏切られる憂き目に遭った、と言えなくもない。
いずれにせよたしかなことは、雄馬も姫王子も、二度と自分の手が届かないところにいってしまったということ。
そして、自分はこの後悔を、いつまでも抱えなければならないということだ。
…
一日に一度、二人に謝罪するという生活は、それからも続いた。
自分でも憔悴していたのはわかるし、そこから――というわけではないだろうけれど、両親に自分のおこないが気づかれるのも、時間の問題だっただろう。
綾香の憔悴具合が見て取れたためか、二人が改めて苦言を呈することはなかったが、その落胆と失望は、口にされずとも理解できた。
あまりに申し訳ないから、雄馬に謝りに行く――そうした両親に、綾香もついていこうとしたが、それは許されなかった。
『あなたを連れていけば、仲を取り持ちにきたと思われるでしょう。これ以上、雄馬くんの心を傷つけるわけにはいかないの、わかるわね?』
当然だ――なにも考えず、安易に同行しようとした愚かさが、なお情けない。
両親にまで迷惑をかけたことも、綾香の胃をキリキリと締めつける。
雄馬の父親とは友人だったというのに、自分の娘が友人の息子に、友人が味わったのと同じ苦痛を味わわせたなどと、最低の謝罪をしなければならないのだ。
きっと雄馬もお父さんも、両親には気にしなくていいと返すだろう。
だが実際は、そんなわけがない。
自分のした不誠実なおこないの繰り返しが、過去の傷をえぐる結果となり、さらに綾香はいたたまれなくなっていく。
両親との会話も減り、家に居場所がなくなったようにさえ思えてきた。
◇
そんな最悪の状況から抜けだすには、彼に救いを求めるしかない。
その思いもあって綾香は、以前よりさらに積極的に、雄馬に近づき、声をかけるようになっていた。
傍にはいつも姫王子がおり、彼の冷たい視線を――あるいは、敵視するような視線を浴びるが、それについては我慢するしかない。
そのときの綾香はすでに、姫王子との関係などあまり気にしていなかった
もちろん、彼には申し訳ないことをしたと思っているし、そのことも詫びなければいけないが――彼は、自分を許しはしないだろう。
すでに謝罪は済ませ、それでも許さないと明言されている。
それが彼の意思だというなら、今後も彼には恨まれ、憎まれたまま、その視線に耐えるだけだ。
償いの機会があれば応じるが、相手にその気がないのだから、こちらからできることは謝罪以外にはない。
だが――雄馬との関係だけは、なんとか改善したかった。
自分がどれだけの過ちを犯したかは、もう十分すぎるほど理解している。
自分が手放してしまった彼という存在が、どれほど得がたい、尊い存在であったのかも。
姫王子になんと思われようと、雄馬とは仲直りしなければならない。
そのきっかけとして綾香が考えていたのはクリスマス、あるいは年末年始といった、節目にあたるイベントだ。
けれど、事件から一ヶ月ほどという状況で、彼をそんな会合に招いたところで、こころよく応じてくれるわけもない。
もう少し――できれば、さらにもう一ヶ月ほど。
それくらいの冷却期間を置かなくては、さすがに失礼というものだ。
そんな考えのもと、綾香はクリスマスカードやプレゼントはもちろん、年賀状をだすことも控え、その日に備えた。
年が明け、一ヶ月が過ぎたころに訪れる、その日――。
バレンタインをきっかけに、彼との関係を取り戻すために。
◇
『俺が――あのとき、どれだけショックを受けたと思ってるんだ? お前らがいま感じているのと同じだと、その程度に思ってるのか?』
雄馬の口にしたその言葉が、いまだに耳から離れない。
かれこれ、十分以上前のこと――。
すでに目の前に雄馬はいないというのに、彼の表情と言葉は、先ほどから綾香を責め立てていた。
(……そりゃそうだよ。私がやったことは、ただ雄馬を裏切っただけじゃない)
彼の心の奥にあった、自分ではどうしようもなかった苦痛、苦悩――。
それらをほじくり返し、深い痛みと苦しみを与えたのは、間違いないのだから。
雄馬が気にしていないそぶりだったからといって、痛みを与えた側――加害者である自分が、気に病まないでどうするのか。
彼を傷つけたであろうことは、わかっていたのに。
それを謝り、心から反省する意思を見せなければならなかったのに。
どうして――自分が許されることを、優先してしまったのだろう。
(甘えてた……ううん、甘えてるんだ。私はいまだ、雄馬に――)
幼いころからの積み重ねもあり、雄馬にやさしくされること、見守られること、気長に待ってもらうこと。
そんな当たり前の環境に慣れすぎて、甘えきっていた。
今回も、きっとそうなるんじゃないかと、心のどこかで思っていた。
その甘えの結果が、このざまだ――。
雄馬は泣いていなかった。
けれど――心の中では、声を上げて泣いていた。
いまさっきのことだけでなく、ずっと、一年も前からずっと。
彼は泣き、それを我慢し、苦しんでいたのだ。
そんな状況で、憎んでいてもおかしくない相手を助け、その信頼を一身に受けるほどにやさしい彼――羽生雄馬。
それほどの人間から、ここまで嫌われてしまうなんて――。
(本当に、バカだよね……こんな、取り返しがつかないことを――)
一緒にいた美羽や響も、同じように呆然としている。
とりわけ響の反応は、相当なものだ。
誰を憎んでいるのか――おそらくは、過去の自分だと思われるが。
この上なく怒らせた瞳で、足元の床をジッと睨み、唇を噛んでいる。
美羽のほうはわからない。
能面のように無表情で、どこか危うい雰囲気も感じられた。
なにか声をかけたほうがいいだろうか――そう思いはしたが、綾香とて自分のことで手いっぱいでもある。
(……話しかけるなって、言われちゃったんだよね)
これまでは、少なくとも日に一度、謝罪という接点を作ることができた。
それを拒絶されたいま、もし彼に声をかければ、ますます幻滅されかねない。
後悔から自分を追い詰め、苦行のようになっていた謝罪を、明日からはしなくていい――とも考えられる。
その考え自体が浅ましいものだが、この際はそう捉えるしかない。
少し余裕ができれば、自分がこれからどうするべきかという方針を、新たに考えることもできる。
そう、これから――あと一年という高校生活で、彼ともう一度向き合うために。
「……先輩は、どうするんですか?」
来月には卒業となる響は、もはや関係を修復することなど不可能だろう。
だが、聡明な彼女なら、なにかしらの手を打っていそうだ。
探りを入れるように綾香が問うと、響はしばし瞑目していたが、やがてこちらを向き、弱々しく微笑んだ。
「……私は、あきらめないよ。それしか、できることはないからな」
残りの一ヶ月――どころか、二週間足らず。
その期間だけでも、雄馬になんらかのアピールをするつもりなのだろうか。
いや、彼女のことだ。
卒業してからも雄馬との接点を持つため、なにか画策するのかもしれない。
(でも……そう、だよね――)
あきらめないというのは、大切な心構えだ。
声をかけるな、近づくなとは言われたが、同じ学年であれば、また同じクラスになる可能性もある。
そうなれば連絡などで声をかけたり、目に入る位置にいたり、気に留めてもらう機会も増えるだろう。
(……私、今度こそ間違わないからね……雄馬)
まずは反省――彼の気持ちを慮らなかった、そこを改善しなければ。
ただ待つだけというのは苦しいが、その気持ちを抑えて静かに過ごし、彼が自分を見てくれることを願う。
そのときがきたなら、もう迷わない。
自分が雄馬をどう思い、どうなりたいと思っているのか――。
その気持ちを――かねてより抱いていた、彼への想いを。
知ってもらい、償いの機会をもらおう。
許してもらうためではなく、あくまで彼の心を癒やすために。
自分の一生を捧げて、彼に尽くそう。
(私は――ずっと前から、雄馬のことが……好きだったんだから)
遅すぎる自覚を胸の奥に刻み、綾香は覚悟を決める。
彼のために、待ち続ける――苦難の道を、歩むことを。
もちろん、その気持ちが伝わるかは、別の話だが。
地道にいこう……!
次からは三年編。先輩の卒業式は(ネタが浮かばないかぎり)スルーです。




