フランソワの留学
フランソワ編
全七話です
マリーが実家に帰ってきた
「姉様おかえり」
フランソワが出迎えてくれた
「ただいま帰りました…なんか変な感覚ね」
「お茶の準備をしてあるんだ」
フランソワがマリーを庭に案内する
「お庭でお茶会なのね!」
にこにこと笑うマリー
久しぶりに実家に帰ってきたので嬉しそうだ
「兄上はシャルロット嬢の所にいて、もうすぐ帰ってくるはずだよ、父上ももうすぐ来るから」
「うん、ありがとうフラン」
「この前の事父上から聞いたけど、大変だったね…話を聞いているだけで胃が痛くなったよ…」
「私、悪くないもん…アランと結婚したし、もう結婚出来ないもん」
「皇帝から求婚されるなんてねぇ…」
「やめてよ!もう終わった話だもん、パパとケンカばっかりしてたし、ジーク様の話しをしていたらアランの機嫌が悪いのよ」
「トラブルメーカーだもんね、姉様…」
「なんでよぉ!何もしてないのにぃ」
…むかっとするマリー
「レオナルド殿下も来てたんでしょ?」
「レオ様?うん来てくれた、助かっちゃった!」
「姉様はレオナルド殿下と仲良いよね?」
「お友達なの!」
にこにこと笑うマリー
「チャラチャラしてるかと思ったら、優しいしお話も面白いし、イケメンだし、国を大事になさっている、とてもいい方よ」
「…そうだね、隣国の旅行本のこと覚えてる?」
「えっと、図書室にあったわね…あっ!フランとケンカしたわね…」
「ケンカねぇ…嫌いって言われてショックだったよ」
思い出し嫌な顔をするフラン
「どうしたの?急にマルベリー王国の話なんて、興味あるの?」
「…留学することにした」
「へっ?」
「来月から行くから、姉様とはしばらく会えなくなる」
「えっ!」
呆然とするマリー
「留学できるのは成績上位の者だけだし、ソフィア様もアスター王国へ行くからね、ぼくも志願したんだ」
「なんでよぉ…フランがいないと寂しいじゃない…」
「僕だって姉様が結婚して寂しいよ?」
「…だって、ぐすん」
「すぐ泣く、その癖やめて!」
「…はい、ぐすっ」
「留学中はレオナルド殿下が世話してくれるって言ってくださった、姉様の友達としてだってさ、マルベリー国王陛下も受け入れてくださったよ」
「…そう、もうそんなに話が進んでいるのね」
「そう言うこと、今日はこれを言いたかったんだ…」
「…分かった、レオ様と国王陛下にお手紙を書くから渡してくれる?」
「…うん、分かったよ」
フランがマルベリーへと旅立った
「ぐすっ、フランまで留学しちゃった…」
「フランソワがマルベリー王国に留学に行っても寂しくないように俺がいるから」
「…うん、もう私にはアランしかいない、ぐすん」
マリーの肩を抱き寄せるアラン
「俺が寂しくさせないから大丈夫だ」
「…一緒にいてねアラン」
「約束するよ、マリー」
ニヤリと笑うアラン
「はぁっ、とうとうマルベリーまで来てしまったよ…アラン殿下め!ソフィア様も僕もそんなに邪魔なのか!」
留学に行くことになった経緯はといえば…
「三カ国間での同盟が上手くいったよ!マリーの力でもあるんだけどね!
そう言えば成績上位の者は期間限定で短期留学が可能になった!アスター王国とマルベリー王国に行けるんだ!若いうちに見聞を広げるのも悪くないよねぇ…俺も行きたかったよ!」
フランソワがアランの執務室に呼ばれていた
「へー。それは姉が珍しくまともだったという事?」
「マリーはいつもまともだ!ただ可愛いだけだろ?」
「…そうですか」
「フランソワも若いうちに外国に行くのも悪くないと思うぞ?行きたいなら口添えしてやる」
「別に行きたくないよ…姉を困らせるような国になんで僕が……」
「そんなこと言うなよ!」
「…レオナルド殿下?」
フランが驚いた顔をしてレオナルドを見る
レオナルドの登場だ
「マリーちゃんの弟か!ふーん。ブロッサム家の子だねぇ、イケメンじゃん!」
両腕を組みながらフランソワをまじまじと品定めする様に見る
「噂には聞いていましたが…はじめまして、フランソワ・ブロッサムです」
「うん、マリーちゃんとは残念ながら結ばれなかったけど、結婚してたら義弟になってたんだよ!」
「ならねぇよ!変なこと言うな」
アランがレオナルドを睨みつける
「まぁ、アランは放っておいて、マリーちゃんには弟が申し訳ないこともしちゃったし、感謝もしてるんだよ、父上もマリーちゃんと仲良しだし、マリーちゃんの家族なら大歓迎だ!どうせ誰か留学にくるなら、本当はマリーちゃんが良いけど、」
「はぁっ?よく喋る口だな!縫い付けるぞ」
アランが怒鳴る
「フランソワ君でいいよ、来なようちの国は楽しいよ?王宮で世話してあげるよ!」
バチっとウィンクをするレオナルド
「えぇ…僕ですか…」
「隣国の王太子からの誘いだぞ、行ってこいよ、楽しそうじゃないか」
アランがフランソワに言うも
「もしかして、僕、邪魔だから留学させられる訳じゃないよね…?」
アランを疑わし気にみるフランソワ
「お前はいずれ、俺の下で働いてもらうんだ、留学は必須だ、他を見て来い!」
「えっ?僕アラン様の下で働くの?」
「そうだろ?マリーもいるしちょうど良いじゃないか、信頼できる者がいるとマリーが安心できる」
「…分かったよ…!行きますよ…」
こうやってフランソワのマルベリー行きが決まった!
「あっ!おまえの意思で留学するんだぞ!俺は背中を押しただけだ!!そこだけは間違えるなよ」
「……はい」




