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夢でもいいから理想の王子様に会いたかったんです  作者: さこの
トラブルメーカー健在
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リオネル(パパ)


「あぁヒヤヒヤした!マリーはたまに覚醒したように、上手くやるよねぇ」

リオネルがマリーに話しかけるが…


「それはご心配をおかけ致しました」

ツンっと顔を横に向ける


「なんだい?その態度は、可愛い娘に会いに来た父親に対する態度かねぇ…はぁっ」

盛大にため息を吐く

「お父様はもう娘の私を見放されたとお聞きしましたので、こちらとしても一線を引きとうございます」

「その話し方は好きではない、傷つくぞ」

「王妃教育にて身につけましたので、お父様にも披露しておりますのよ」

微笑むマリー


「何が気に入らないの?殿下と結婚して幸せなんだろ?」

「えぇ、お父様がお許しくださったお陰で、無事アラン殿下と夫婦になれましたので感謝しております、今までお世話になりました」

淑女の礼をするマリー



「……本当にそれで良いんだな?」

「………………」

()()()()()()()()()()殿()()()()これにて失礼致します、アラン王太子殿下とどうぞお幸せに」

席を立とうとするリオネル



「何よ!パパが意地悪するからでしょ!」

「パパだって意地悪したくない!」

「意地悪って認めた!」

「お前が問題ばっかり起こすから!」

「パパが甘やかしたせいだって言ったじゃないっ!」

「だから厳しくしてんだろうが!」

「嫁に行ってから厳しくしないでよ!どうせトラブルメーカーの私が家から居なくなってホッとしてるんでしょっ!」

「そんなわけあるか!寂しいに決まっているだろうがっ」


「出てけっていったもん、ひっく」

「…言ったけど」

「ひっく、悲しかったんだもん、いらない子みたいで、ひっく」

「大事な娘だから、大事にしてくれる人のところに嫁がせたい親の我がままだよ…見知らぬ土地に行かれたら、甘やかすことも、ケンカすることも出来ないよ…」

「パパもお兄様もフランも怒ってばっかだもん、怖いよ、えぐっ」

「それは、悪かった、マリーは悪くないんだけどな、もうちょっと周りに気をつけてほしいんだよ、分かるよな?」

「分かんない何にもしてないもん、ひっく」


「マリーはなぁ、綺麗なんだよ、親の目から見ても!セシリアにも似てるけど、マリーの性格が顔に出ていて可愛らしいんだよ…みんながマリーの笑顔を見て惹かれるんだよ、綺麗な顔をしてるのに、笑うと天使のようにあどけなくて……心配でな…」

「自分じゃ分かんない、ひっく」


マリーの頭を撫でるリオネル

「大きくなったなマリー」

リオネルを見上げるマリー

「身長伸びなかった、ひっく、お兄様もフランも大きいのに」

「なんでだろうなぁ…でもマリーはずっと可愛い子供のままでいて欲しいと思う、パパの願いが叶っちゃったのか…悪いね」

「ゔん…」

「ヒールの靴履いて頑張って!好きなだけ買ってあげるからさ」

「………………」


「いい加減仲直りしないか?パパ、もうやだよ、マリーに嫌いと言われ続けるのは…

大好きな娘と毎回喧嘩するのも疲れるけど、……少し楽しいか…?マリーが言い返せるようになったのも大きくなった証だし」

「ひっく、意地悪しない?」

「…注意はすると思う、親として」

「ゔん…お家にたまに帰っても良い?」

「当たり前だろ?マリーの家だ、結婚式までうちにいても良いくらいだよ…寂しいんだ」

「…ゔん、ひっく」

リオネルが腕を伸ばしたので、腕の中にすっぽりと収まるマリー



「そういうわけには行かんな」

アランがリオネルとマリーを見る

「侯爵はうち(王家)に、こいつ(マリー)を寄越した、なぜ家に連れて帰ろうとする?」

「いましたか、殿下…」


「マリー仲直りしたな?」

アランがマリーに聞く


「うん、多分」

「多分ってなんだ?仲直りしたよねマリー」

「パパ意地悪しないって約束ね」

鼻の頭を赤くして涙目のまま見つめ指を出す

「約束か…懐かしいな」

優しく微笑み指を絡める

指切りげんまんをするマリーとリオネル



「仲直りした!」

マリーが笑う


「そうか、お前はもう俺の嫁だから、家はここだ!たまになら帰っても良いが戻ってこい、良いな?」

「パパ、帰っても良いって!」

「良かったな、待ってるよ」

マリーの頬にキスをするリオネル

「あぁ泣かせちゃったんだった…」

ハンカチでマリーの目と鼻を拭う


「大好きなパパに戻った!嬉しい」

ギュッとリオネルを抱きしめて甘えるマリー

「はぁっ、やっぱり可愛いな、うちの娘は…勿体ない事をした…」

マリーの背中をさするリオネル…


「諦めてくれよ、離婚はせんからな!もう手遅れだ」


「昔は二人で領地に引っ込んで暮らす話もしてたのになぁ…」

「うん、アランに捨てられたらパパに拾ってもらう」

「はぁ?捨てねぇよ、お前が嫌がったら鎖に繋いで飼ってやるよ」

「怖い事言わないで!」

「お前が言ったんだろうが!」


「喧嘩はそのくらいで仲良くして下さいね、たまにマリーを返してくださいね」


「分かった、マリーこっちに来い王妃教育がある」

「ハイ…」

アンに化粧直しを頼んだ


 


「アラン殿下も、上手いことやりましたね、レオナルド殿下と、ジュード殿下とちゃんと水面下で話をして…」

「侯爵は知っていたんだろう?」

「さぁね!でも皇帝の事は本当に良かった!ハラハラしましたけど、良かったですよ、上手くいって、見直しましたよ!」

「あれはマリーが覚醒したからなぁ…」

げんなりするアラン

「たまに大人びた表情をする時があるんですよね…まぁ二人でよくやりましたよ、褒めて差し上げます」


「そうか…それはありがたい、ソフィアがアスターに留学する事になった、成績も上位だからな…」


上位の成績の者は志願すれば短期留学が可能となった!

三カ国の友好の証だ


「その件ですが、うちのフランもマルベリーに行くことになりました、成績も上位ですしね」


「そうか…それはマリーが寂しがるな…」

口角が少し上がっているアラン

「そこは貴方にお任せしますよ、旦那様」

チラッとアランを見る目が厳しい




フランの留学も決定だ!


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