晩餐
なんだかんだと晩餐会では、アランとレオナルドジークムントが仲良くなってしまったのだ…
「アラン殿下が羨ましいよ、ローズマリアともう少し早く出会えていたらな…」
ジークムントが言う
「僕はもう少しだったんだよな…きっと…」
レオナルドが言う
「いや、俺はマリーじゃないと無理なんだ、悪いが譲れん…」
「アランはヤバイ男だからな、僕はマリーちゃんが幸せでいてくれたらそれで良いよ、好きだけど、もう友達になっちゃったからな…」
「本当はそれも気に食わない…」
「アラン殿下とレオナルド殿下は仲が良いんだな…」
ジークムントがまじまじと二人を見る
「あぁ、良かったら俺のことはアランとお呼びください」
「僕のこともレオナルドで」
にこりと笑うレオナルド
「では私の事はジークと呼んでくれ」
笑うジークムント
「「…………」」
無言の二人
「どうした?」
「いえ、笑う顔を初めて見たもので…」
アランがポツリと言う
「同年代の者とこういう風に語らうのは初めてだ、楽しいものだな」
ジークムントが恥ずかしそうに言う
「帝国は色んな人種がいるから大変そうだよね、統一するのは苦労したんだろうね…」
レオナルドが真面目な顔をする
「…そうだな、兄弟がなみんな私を殺そうとしてきた…前皇帝のやり残した政策を引き継ぐのは私しかいないと思っていたから…だから全員殺した、私はやらなければならない事がある、血生臭い国なんぞ私の代で終わらせる、兄弟が多いのは悪くないが、母親が違えば争いは起こる、政治絡みのない他国の花嫁を迎えたかったんだ、狙った女はすでにアランのものだったがな…」
「それは大変だな…うちの国では考えられん」
アランが言うと
「うちも、色々あったけど、壮絶だな」
「こんな事人に言うのは初めてだよ」
くっくっくと笑うジークムント
「ローズマリアに言われた通り人の流出は一番手痛い、まずはそこから取り掛かる事にするよ」
「マリーちゃんかっこよかったよね!」
レオナルドが笑う
「ハラハラしたよ、俺は!」
アランが眉間に皺を寄せる
「この私に、物怖じしない女も珍しい、勿体ない事をした…」
「マリーの事はあきらめてくれ、俺が責任を持って面倒見るから…」
はっはっはと笑い出す三人…
誰から共なく握手をし、この先協力をし、
争い事が無くなるようにと約束する
「来て良かったよ、おまえ達と話が出来て良かった」
ジークムントが二人をみる
「あぁ、これからもよろしくお願いします」
アランとレオナルドが笑う
ひっくひっくと、泣き声が聞こえる
「悪かったよ」
「もう言わない?」
「言わないよ…」
「意地悪しない?」
「意地悪したつもりはない!親としての躾だよ」
「甘やかしてくれる?」
「…もう嫁に行ったからな」
「ひっく、パパがいけっていっだもん、邪魔なんでしょバカだから」
「泣くなっていってるのに…」
「だって、意地悪ばっかりするもん」
「あれはなんだ?」
ジークムントが驚いた顔でアランに尋ねる
「…あれが本来のマリーだ…」
「そうなのか?驚いたな…まだまだ子供じゃないか」
「親の前だとああなるんだ…」
「痴話喧嘩にしか見えんな…」
「ヤメテクレ」
席をそっと立ちマリーの元へと行くアラン
「マリーどうした?」
アランにしがみつき
「パパが意地悪ばっかりいうがら…もうアランしかいない、ひっく」
アランを見つめるローズマリア
「はぁっ、可愛いな…」
優しく肩を抱くアラン
「それで良いんだよ…旦那に甘えてろ、もうパパはお役御免だよ、早く孫を見せてくれ、女の子で頼むな甘やかすから」
「パパのばかっ!嫌いっ」
「あの感じのローズマリアも可愛いな…」
ジークムントがレオナルドに言う
「そうだね、マリーちゃんは普通にしてても可愛いんだよね、アランが羨ましいよ」
「二重人格ではないよな…」
くっくっくと笑う二人
「そこが魅力なんだよマリーちゃんは」
「そろそろお開きにする、親睦が深まったようで何よりじゃ、ジークムント殿、レオナルド殿も此度の事に感謝する」
にこりと笑う二人
レオナルドも忙しい中マリーの為に来てくれたとの事で、ジークムントが帰る日に合わせてレオナルドも帰るそうで、来賓としてパーティーに参加するとの事
「マリーちゃんの為に来たんだからダンスはさせて貰うよ!」
「イヤダヨ」
「私も記念にローズマリアとダンスをさせてくれ」
「イヤダヨ…」
マリーを抱きしめるアラン
「マリーちゃんの為に来たんだけど…良いよねマリーちゃん」
「…うん」
「おいっ!」
マリーを睨みつけるアラン
「だって…」
「私もダンスに誘う、ローズマリアいいか?」
「…はい」
「おいっ!」
「…だって叩いちゃったもん」
がくりと肩を落とすアラン
「良いじゃん、マリーちゃんはもうアランのものなんだし」
「…一曲だけだぞ、本当に嫌なんだよ」
「ジーク、アランからオッケー出たぞ」
「そうか当日を楽しみにしているよ」
頬にキスをするジークムント
「触れるな!殺すぞ」
ジークムントを睨みつけるアラン
「争いのない世界にしたいよね」
レオナルドが呑気に言うと
「それとこれとは話が違う」
ハンカチを出しマリーの頬を拭うアラン
仲良くなった三人の男たち
手を繋ぎアランの部屋へと行く
マリーは着替えや湯あみの為別室へ、アランは自室でシャワーを浴びる
夜着を着せられガウンを羽織りアランの部屋へと放り投げられるマリー
「なんか雑なんだけど…」
「マリーこっちに来い」
ソファの上に座るアランの近くに寄ると膝の上に乗せられる
「どうしたの?」
「良かった、マリーが取られなくて…」
「うん、アラン、レオ様とあんなやりとりをしていただなんて…知らなかった」
「言えない…信用してないんじゃないんだけど、国同士の話は死んでも言えないような事も中にはある」
「ふぅーん、じゃあ聞かない」
「助かる…」
「あの、ね、」
「うん?」
「キスして」
「どれだけでも」
「皇帝に、されたからなんか残ってるみたいな、」
頬を両手で掴まれぶちゅっと熱いキスをされた…口の中にアランの舌が入り蹂躙される
「ふっ、ん…」
声が出るマリー
口を離された時には涙目になる
「他の男に口付けされるとはな…それを思い出すなんて、腹が立つ」
「…好きでしたんじゃないもん」
「分かってる」
「アランとしかしないもん」
「当たり前だ!」
ソファから立ちそのままマリーは横抱きにされベットに投げられる
…雑な扱いだ




