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王様と王子様と侯爵様と

マルベリー国王との謁見(非公開)の次の日

リオネルはモルガンに呼び出された。


ーーーーーーーーーーーーー

「掛けてくれ」

と言われソファに腰掛ける

モルガンとアランはすでに着席していた


「今日は昼から登城予定だったのに朝から呼び出すとは……」

とリオネル

「昨日マルベリーの国王と話したのだろう?アランからは聞いたがお前の口から聞きたくてな」

「私も暇じゃないんですよ?これからマルベリーとの話は続くんですからね」

「アランの立太子のパーティーまでに終わらせると言っていたではないか?」

「アルベルト王子は歪んだ思想を持っている。学園は休学中だが戻ってくる事はない。これは国王が進言して来たからには決定だよ。来年落ち着いた頃にレオナルド王子が立太子となる」

「アルベルト王子の件は片付いたんだな?」

「そこは国王とレオナルド王子に任せとけば問題ないよ。他国の政治に首を突っ込んではいかんからな」

「お前が言うなよ……」

「ヘルマンを殺したのが運の尽きだったかもな。そこから急に動き出した。王宮内でも問題があったアルベルト派を、一掃したとのことだ。この短期間でよくやれたよ。これくらいかな?話して良いのは?」

「まだあるのかよ…まぁそこは聞かんよ」

「マルベリーの国王はアラン王子と娘の婚約も祝ってくれたぞ。何かせしめとくか?」

「お前が言うと山でもなんでも貰って来そうで後が怖いよ」

「出来る限りはくれるだろうな」

ハハハと笑うリオネル

「あの首飾りはマリーのものになったぞ!お古ではなく新品を寄越せと言ってやろうかな…」

「やめとけ。値段を聞いたらローズマリアが委縮するだろう」

「そういうわけでアラン殿下、マリーの事よろしくお願いしますよ?もし裏切ったりでもしたら、私はどうなるか…いっその事こと家族総出でマルベリーに引っ越す事に……」

「「やめてくれ!」」

「マリーの事は一生かけて幸せにします。私が一緒にいたいと願ったんです。侯爵に誓いましょう!」

とアランが必死に答える


「冗談ですよ。でも王子の答えを聞いて安心しましたよ」

クククと笑うリオネル

「悪い冗談はやめてくれよ、アランを虐めるなよ」

「虐めてなどいません。娘の幸せを親が願ってなにが悪いんですか?私はマリーが幸せになってくれればそれで良いんですよ。妻もそれを願っている事でしょう」

「まぁ良い。お前も準備があるのだろう?忙しいところ悪かった。マルベリー国王とは私も晩餐を取る予定だ。その前に話を聞けて良かったよ。お前を唯の侯爵家にしておくのは勿体無いよ……」

「またその話か?私は今のままで良いから気にするな。あっ!そうだ王子、マリーをマルベリー国王とダンスさせてくれる?」

「決定事項なんでしょう?」

呆れるアラン

「娘から聞いていますか?まぁしょうがないですよね?私も娘とダンスをしたいのでお願いしますね」

「ハイ、ワカリマシタ」


ーーーーーーーーーーーーー


マリーは王妃といる


各国のゲストの確認のためだ。

○○国の使者の名前だの階級だの、特産だの覚える事が目白押しで、その他マナーを含め本当に十三歳の身でこれをこなせと言うのか……と頭が痛くなる

覚える事はそこそこ出来る。ここは褒められる所で長所である。しかしマリーは男性が苦手なのだ。

……人見知りのアラサーである中身での限界がそろそろやってきた


「マリーちゃん始めが肝心なの。大変だろうけど頑張りどころよ!あなたは女優よ?王太子の婚約者と言う女優になりましょう。出来るわよ!私もそうだったの!演じましょうね。私も普段はこんな感じだけど王妃と言う仮面を被っているのよ?」

フフフと笑う王妃


……王妃様って普段は気さくなお人柄でみんなに慕われているけど、王妃様なりに色々とあるのね…私だけじゃなかった!

「ハイ!アドバイスありがとうございます。気持ちが楽になりました!演じてみます」


「マリーちゃんは本当に素直(天然)で助かるわ…」

「えっ?何か仰いましたか?」

「いいえ。何も!」

「もうすぐね、パーティー。アランとマリーちゃんが並んでいる姿を想像しただけで、泣けちゃうわ」

「えっ!やめて下さいよ。私も泣きそうなんですから」


本当に涙目になるマリー

マリーは軽くお化粧をしている。

マルベリー国王と会った後に化粧を施された美しすぎるマリーへの耐性がなかったアランの為、この顔に慣れさせるためにパーティーまでの日は化粧をするようにとリオネルから言われている。

普段は化粧をしたくないマリーは素顔でも可愛らしすぎるのだが、化粧をするととても美しい少女になるのだ。

アランはさらにマリーの虜になりもはや信者レベルになりつつある


「これは、アランが可哀想ね…どれだけ我慢できるのかしら…心配だわ」

「へ?」


「そろそろダンスの授業ね?アランが迎えに来るわよ?最終チェックだからね」

王妃から言われ、緊張するマリー

時間通りに迎えに来るアラン


「母上、マリーを迎えに来ました」

「お入りなさい」

「失礼します」

部屋に入ってくるアラン


「マリー今日もなんて美しいんだ!」

マリーの近くに寄りくっついて離れない

「もう!暑いですって。王妃様の前ですよ?離れて下さい」

グイグイ身体を押すがマリーの力では動かない。

イケメンで身体まで鍛えた細マッチョだなんて、なんともけしからん!


「あらあら。この先が思いやられるわね…」

呆れた王妃


「仲がいい所をアピールしておかないとまた変な男が寄ってくるかもしれない」

離れない

「寄ってるのは貴方でしょ?マリーちゃんが困ってるわよ!早くダンスの授業に向かいなさい!」

「行きましょう?アラン様、ちょっと離れて?手を繋ぎましょう?ね?」

渋々離れて手を繋ぎ、歩き出すアラン



「ちょっと心配になってきたわ、あの子の将来が……」

はぁーっとため息を吐く王妃


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


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