ソフィアに嫉妬するアラン
学園にも行けず、外出禁止で息が詰まる…
ステイホームと言う事にしておこう。
禁止!って言われると、反抗したくなるのよ。
校則は破るためにある!なんてよく言ったものよ。
いい方一つで気分が変わるという事よ
鬱鬱とした気分でいると、
「マリー!」
ソフィア様が邸を訪れた。突然の訪問にびっくりするも久しぶりに会えた友達に嬉しさは隠せない。
「ソフィア様?どうされました?」
「もう!心配したんだからね!急にいなくなるなんて!!」
「学園では私が拐われたと言う事になっているのでしょうか?」
「いいえ。体調が悪くて帰宅したと言う事になっているから、そこは安心して」
「ご心配をお掛けしました」
「本当にね!散々怒られただろうからもう言わないけど、マリーの顔を見て安心したわ」
ギュッと抱きつかれた。
「すみません…」
「ところで、アルベルト王子に助けられたんですって?」
「えぇ。」
「なんか引っかかるのよ」
「私も囚われている時に、誰か助けに来てくれるって言うことは分かっていて、でも誰かであると言う事しか記憶になくて…」
「レオナルドって小説に出てきた?記憶にないのよ。でもねアルベルトの名前は記憶にあるの。あなたアルベルトに気をつけなさい!」
無言でいるマリー
「何かあったの?」
「一緒にマルベリー王国に来ないか?と誘われました」
「あんた……目を離すとみんなあんたに夢中になるのね…お兄様は知ってるの?」
「はい。心配掛けたくなかったので、言おうかどうかと迷ったんですけど、お断りしたことは話ました」
「お兄様も次から次へと大変ね…」
「私はアラン様の婚約者なので困りますよ」
「それお兄様に言った?」
「はい」
「喜んでた?」
「どうでしょうか?」
「どういう雰囲気だったの?」
「えっ!その、あの、」
と慌てふためくマリーの顔は赤い…
「イチャイチャしたって事ね」
「そ、そんな事ないですよ!」
「まぁ良いわ。女でも、あなたに見惚れることがあるもの」
「ヒロインって大変なんですね。前世で読みまくっていた本のヒロインは大体、階段から落とされたり、教科書が破られたり、物が無くなったり、ドレスを汚されたり、拐われたり、刺客を送られたり……命がけですよね」
「人ごとみたいに言うわね。それにしても、
アルベルト、アルベルト、アルベルト……やっぱり何か引っかかる」
「ですよね?」
「「うーん」」
「レオ様は思い出せないけど……アルベルト様、あ?アル様?」
「アル様よ!やばいキャラじゃないの!あんたの事拐わせてたのは、アル様よ!だから場所もすぐ分かったの」
「えー。でも、犯人捕まりましたよ?その件で隣国に戻ってますもん」
「あんた、どこでアル様に惚れられたか知ってる?」
「お話したのは助けられた時が初めてですよ?」
「バカね!隣国の王様はセシリア様の事が好きだったのよ!写し絵を小さい頃から見てて育ってきて学園であんたに会って一目惚れしてるのよ。」
「でもそれだと、実行犯は?」
「それを使ったのよ。あんたを拐ったら、罪を軽くするとかそんな事いったんでしょ?きっと。」
「いま、圧力が掛けられていて、私が拐われた事が世間に出ていませんけど、噂になったらアラン様との婚約は破棄になるかもしれなくて、その時はアルベルト様が私を。って言ってた……」
「それね!」
「でもレオ様からも同じような内容のお手紙を貰いましたし、アルベルト様は、その、諦めてくださいましたよ?」
「一旦国に帰って、作戦を練っている可能性があるわね」
「えっ?怖いんですけど…。あっ!確かあの時、邸に送ってもらう時に、私の家に連絡を入れてある。って言っていました。あの時は気が動転していて、何も思いませんでしたが、用意周到すぎませんか?」
「あんた今度拐われることがあったら、きっと隣国よ?思い出した、それ私も噛んでる」
「えっ?ソフィア様ったら、殺人以外に、犯罪にまで…」
「言い方!気をつけてよ!傷つくから」
「だって…どれだけ私の事を恨んでるんですか!」
「原作の話だってば!ねぇ。あんたの死亡フラグここにもあるわよ。隣国に連れて行かれて、アルベルトとレオナルドあんたを巡って決闘するわよ?その時に負けた方があんたの事殺そうとするわね。心中エンドよ…
王子様と結ばれてハッピーエンド?
王子様から溺愛が故の処刑エンド?
弟に殺されちゃう心中エンド?
侯爵様と国外追放エンド?
隣国の王子様とのラッキーエンド?
まだあったっけ?
マリーってばもうすごいのよ!デッドエンドが多いの!!
王子様ってハッピーエンドもバッドエンドもあるじゃないの!!
幸せになって欲しいのよーー。
ハッピーエンドでの王子様とマリーの挿絵がもう、もう!!神なの!!
絶対に殺させない!!
確か殺されるのは全ストーリー共通の十八歳なの!お兄様とくっつけなきゃ!そしたら私の義姉様になるもの。」
そんなにも死亡フラグが……
「お願いします……」
「あんたは一人で行動しないで!護衛が増やされる事になってるわよ?」
「えっ?また?」
「うちのお父様とお母様が、心配しての事よ。断れないでしょ?」
「恐れ多いやら、その、嬉しいやら」
「なに?不満?」
「いえ。分かってはいるのですが、自由ってないんですね……」
「ないわねぇ。お忍びでお出かけなんてしようものなら、誰かの首が飛ぶわね」
「それは、その、責任取れませんね」
「もうあんた王宮に住んじゃえば?」
「困ります」
「なんでよ?王宮は警備も万全よ?」
「家族と離れ離れになるのは辛いんです」
「私もお兄様もいるわよ?侯爵は城勤めだから会えるじゃない?」
「お母様の思い出のある邸に結婚するまでは住みたいんですよ」
「それを言われるとねぇ」
コンコンコン
「はい」
「俺だけど」
扉を開けるとアランがいた
「アラン様」「げっ!お兄様」
「ソフィアがなんでいるんだよ!」
「マリーが学園に来ないから会いにきたの」
「週明けから学園に行ける事になった。貧血と疲労が溜まったという事になっているよ」
「はい」
「変な噂がたっている。お前はそれを気にするな、無視しろ、もし何か言われたらそいつの顔と名前をしっかり覚えておけ。ソフィアもいいな!」
「ねぇ、お兄様どんな噂なの?」
「王子の婚約者が不埒な真似をされたって言う噂だよ。」
「えっ?」
「お前は目立つ。いろんな噂がある。しかし気にするな堂々としていろ!そこはフランにも言ってある。」
「他にどのような噂が?」
「嫉妬だよ。ユーリーとフランがお前を巡って争っているとか、俺に薬を飲ませて惚れさせたとか下らんものだよ」
「それは、マリーが気の毒ね。お兄様は勝手に好きになってストーカー化しているのに」
「付き纏ったりはしてない!」
「似たようなものよ!」
「フフフ。お二人とも本当に仲良しですよね?」
「「はぁ?」」
「噂は気にしません。アラン様も私のせいで変な噂を流されてご迷惑かけてますね」
「いや。それは気にしてないんだ、仲良くして見せつける作戦を明日からも続行だ」
「何そのダサい作戦?」
「マリーを狙う男と、俺のことを狙う女を一網打尽にする一石二鳥の作戦だよ」
「学園でイチャイチャするのを止められないって事ね?」
「イチャイチャなんてしてませんよ!」
とマリーは言うが
「してるのよ!バカップル!」
「じゃあ作戦成功だなマリー」
と腰に手を回し頬にキスをする
「ねぇ、せっかくマリーと話ししてるのにいつもお兄様はなんで邪魔してくるのよ!」
「お前が邪魔なのかもよ」
「なんですって?」
「もうっ!ケンカはやめて下さい。せっかくソフィア様とお話してたのに!」
「えっ?俺が邪魔なのか?」
「邪魔ではないですけど、今日は女子トークです!男子禁制ですよ?」
「マリーが俺を邪魔扱いするなんて」
「邪魔扱いしてません!」
「ソフィア様とお話ししても嫉妬しないでしょ?将来私たちは姉妹になるんですもの」
「姉妹?俺たちが結婚したらソフィアはお前の妹だもんな、それは邪魔した。またあとで声をかけてくれ。ユーリーのところにいるよ」
「はい」
アランが出て行く
「あんたお兄様の扱い上手くなったわね」
とソフィアが驚く
「私は死になくないんですよ!大事な話し中でしたからね、アラン様には申し訳ないけどソフィア様しか頼れませんから」
「そうね!明日からまた頑張りましょうね」
と手を握り合う二人
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「なんですか?殿下、ウジウジして」
「女子トークには入れてくれないんだってさ」
「そりゃ仕方ありませんよ」
「マリーに軽くあしらわれた感あるんだよ」
「へー。珍しい」
「ソフィアと仲良すぎるよな?」
「将来姉妹になるんですから、仲がいい方が良いですよ?」
「シャルロット嬢もマリーと仲良いが妬けないか?」
「将来姉妹になるんですから仲良くしてくれるのはうれしいです。妬くのなら殿下にですかね?」
「将来義兄弟になるのにか?」
「えぇ。関係ありません」
「マリーは俺とだけ仲良くしてくれれば良い」
「重症ですよ。昔のフランみたいですね。初恋を拗らせると大変ですね」
そんなことも知らずに女子トークでは真剣に対策を練っていたのだった。




