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君への手紙 ~TOILET.STORY~

君が吐き出すもの

作者: まさかす

 ああ、苦しい。苦しすぎる。


 どうして私はこんなに苦しまなければならないのだ。


 分かっている。私に責任があるのだろう。私が悪いのだろう。


 私はこうしていつも同じ場所で、頭を抱えながら悩み苦しんでいる。





 あなたは私の傍で以っていつも悩み苦しんでいる。私に何を言うでもなく笑顔を見せるでもなく、時折私の傍に来ては悩み苦しんでいる。


 私は声をかける事も出来ず、黙って傍に寄り添う事しか出来ない。本当ならあなたの苦しみや悩みの全てを綺麗に食べ尽くしてあげたいけど、それは出来ない。


 私が出来るのは傍で以って寄り添う事だけ。そんなあなたが時折見せる恍惚の表情に、私は幸せを感じる。あなたの温もりが私を幸せにする。


 私はトイレ。その人の傍で永遠に飲み続け、食べ続ける。

便秘症なのにいつも食べ過ぎる男の話。綺麗では無い話を綺麗に書いたつもり。


2020年05月03日 初版 ちょっと改稿

2019年11月18日 初版

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