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お風呂とお夕飯

前書きって、何書けば良いのでしょう。

彼女達と一緒に歩いて暫く経ちます。

僕は裸足なので、マントを掛けてくれた彼女に背負われたまま彼女達の会話を聞いて居ますが

『ぷしっ』

裸マントなせいか少し肌寒いです。

『『××××?』』

『××…』

すみません、くしゃみが掛かってしまいました。

それにしても何を話しているのか解らないのは不便ですね。

表情から悪い感情を抱かれてはなさそうですが…

三人の中で一番小柄な金髪の娘なんか満面の笑みで話し掛けて来ます。

何語だか解らないので、とりあえず笑顔で相槌を打っておきます。



建物が見えて来ました。

どうやら此処が彼女達の家の様です。

『××、×××

(「「「マザー、ただいま。」」」)』

今のは恐らく、“ただいま”って所でしょうか、建物の中からお婆さんが出てきました。

『××!!?××××!』

僕の姿を見て随分驚いているみたいですね。そりゃそうです、家族が裸マントの見知らぬ女の子を背負って帰って来たら、僕でも驚きます。

促されるままに彼女達の家に入ると…

『×××?』

背の高い、黒髪の男の人と目が合いました。

生前の僕より少し年上くらいの、多分20歳くらいでしょうか…

料理中だったのか、エプロンをしています。

『ッ×××!!』

彼女達が慌てた様子で男性と僕との間に立ち塞がります。

『?』

まぁ、そりゃそうです。中身男とは言え、ほぼ裸の女の子が男と遭遇したら隠しますよね。

そして状況が飲み込めて居ないらしき男の人は、お婆さんに杖で頭を叩かれて、出て来た場所、恐らくは台所へと戻って行きました。

後で挨拶しておきましょう。

作法はともかく、気持ちが大事です。


『××』

『×××』

お婆さんが彼女達に何かを告げると、金髪の娘が僕の手を引いて何処かへ連れていこうとします。それに着いて行くと…。




お風呂です。日本人には馴染みの深い、THE湯船、洗面器、石鹸らしきモノとタオル。これだけの材料があれば、先程の会話の中身も想像出来ます。

恐らく、夕食にはまだ時間が掛かるから先にお風呂に入れ。と言った所でしょう。お言葉に甘えて、マントを脱ぎ去り、浴室にいざ…と言う所で大事な事に気付きました。彼女達三人も一緒にお風呂場に来たと言うことは…



まぁ、そうですよね。傍目には女の子同士、恥ずかしがる要素皆無ですから、脱ぎますよね。



そんなこんな僕は彼女達に全身汲まなく洗われて、「もうどうにでもして下さい」な状態。

四人で仲良く湯船に浸かって居ます。

しかし赤髪と銀髪の娘は何処がとは言わないけど大層ボリューミィです。しかも浮くんですね。金髪の娘はお察しのサイズ。僕は…金髪の娘とどっこいです。何と闘ってる訳でもないのに、負けた気持ちになるのは何故でしょうか…、金髪の彼女とは魂と魂で通じ合える様な気すらします。




お風呂から出て、三人に案内された場所に向かうと…何処か懐かしいお馴染みの光景が広がっていました。和食じゃないですか。厳密には和食風の見た目をした異世界料理でしょうけど、米らしきモノに味噌汁らしき色をしたスープ、焼き魚にお漬け物らしき謎の根菜類(?)久方ぶりに見る美味しそうな食事に意図せず涎が分泌されてしまいます。

五人から生暖かい目で見られてしまい、少し恥ずかしくなった僕は、とりあえず椅子に座って他の皆が腰掛けるのを待ちます。

そんな僕を見て赤髪と金髪の娘はニヤニヤとしながら自らも席に座ります。

全員が席に着いた所で、黒髪の男性が手を合わせると、

『『『『『××××』』』』』

あれ、この作法何処かで見た事ある様な?

とは言え、折角の料理が冷めては勿体無いですからね、ご相反に預かるとしましょうか。

『いただきます』

僕がそう言ったとき、お婆さんと男性が何かに気付いた様な顔をしましたが、次の瞬間には何事も無かったかの様に食事の時間は再開されました。



台詞の大半が××表記なのは、主人公が現地語を話せないからです。使用です。次回か、次次回あたりに能力の詳細含めて現地語を習得します。

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