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―プロローグ


ギィ……


少年は、木製で出来た古めのドアをしめ

ドサリと音をたて担いでいた荷物を下ろした。

上着を脱ぎ、髪を束ねていた紐を説く。

腰に刺さった古ぼけた剣を壁に立て掛けると、いつもは行くはずもないベットに足を運び、


横になった。



目を閉じ




気付けば




その少年は




真っ暗な所に居た。






ここは…夢……?なのか?



…オレは



夢を…見てるのか?




静かだ…




…とても静か






見渡す限り、



まわりには何もない



“無”の世界だけが



広がっていた。




世界は



どおなっていくんだろう


いつまでも尽きる事ない

“争い”に疲れたんだろうか……









だから




だから…


こんな事になったのか?


“色”が消えていく




取り戻しかけたオレの“色”を奪ってく







やめろ







やめろ!!










『……逝くなよ……』










…もしも




この願いが




叶う事がなくたって




実現させてみせる







必ず









必ず




守ってみせる




無くしていたオレに再び“色”をくれた






お前を




やっと出会えた今度こそ










二度と見失わないために







それはまるで




自分の心の声の様に




悲しみに満ちて




響いて




聞こえた







少年の瞳に、


眩しさが伝わる。




運命の歯車は







再び回りはじめた。



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