魔法自動書記、何が悪いですの?
おふざけで書きました。後悔はありません。
「魔法自動書記ですよね?丸わかりですよ」
「見てもらいたいがために魔法自動書記、楽でいいですねぇ」
「文章が魔法自動書記の特徴で出ますよ」
「読んでいて魔法自動書記なのかなと思いました」
「魔法自動書記の作品には題名や前書きに記載するルールが欲しい」
「展開や文体は魔法自動書記テンプレそのままだなぁ」
◇
「……っくっくく…あーーーはっはっはっは!!あーーーーーーあっはっはっはぁ!!」
侯爵令嬢エリザベスは自室で高らかに笑った。本当におかしくて、本当に腹を抱えている。
「お、お嬢様…どうかなさいましたか…?」
怯えた様子で侍女のアンがお伺いを立てる。
「っくふふふふ…驚かせてしまってごめんなさいね、アン。非常に滑稽で」
「な、何がそんなに面白かったのでしょうか…?」
「最近はわたくしのようなものでも、自動書記で物語を書けるようになって、いろんな方に見てもらえる制度が出来たのは知っているわよね?」
エリザベスはニタニタ笑いながらアンに問う。やや怯えながらアンは頷く。
物語を他者に読んでもらう制度は昔からあった。人は多かれ少なかれ魔力を流せば、利用ができる制度ができた。もちろん、匿名である。
「わたくしのこの28作目。魔法自動書記とバレたのだけれど。まぁそれはいいのよ。顔が見えないからとこれ見よがしに叩いてくるものの多いこと多いこと。わたくしの他の作品も魔法自動書記だというのに!!わかりやすい魔法自動書記文章でなければ、分からないものの多いこと多いこと!!少し文章を変えれば魔法自動書記か否かも分からない愚民の癖に、『丸わかりですよ』ですって。ならば、なぜわたくしの恋愛悲劇集は“魂が震えました”などと絶賛なさったのかしら?そしてそしてわたくしの文章から魔法自動書記の気配を感じ取れるほどの慧眼をお持ちで? それで他五十七作は見抜けませんでしたの!?」
笑いすぎてキーッヒッヒッヒと魔女のような声を上げて笑うエリザベス。更に腹を抱えて笑うものだから、余計に魔女のよう。
「人は、自分が見抜けたと思った瞬間だけ、急に賢くなった気で笑えますわねぇ。魔法自動書記を憎むというより、“見抜ける自分”に酔っていらっしゃるのねぇ。ふふっ……人の目など、その程度ですのに」
涙まで浮かんできたようである。
それからもエリザベスはそれはそれは楽しそうに物語を紡ぐのであった。
短編ではありますが、このようなくだらない作品を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
さぁこれは、AIなんでしょうかね?




