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風の通る部屋

作者:頼住悠
大学四年の春を迎える哲学科の学生・留譜は、日々の生活に大きな波もないまま、静かに卒業を迎えようとしていた。気力は長く続かず、ふと何もできなくなる時間が訪れる。就職活動にも失敗したが、どこか他人事のように「まあ、そんなもんか」と思っている。

茶道部に顔を出しながら、お茶を点てる静けさに身を置き、散歩中に出会う人々との短い会話に心を預ける。自分の心理を見つめ、日常の微細な揺らぎや自然の音に耳を澄ませながら、彼は「どうすれば、もっと楽に生きられるのだろう」と考え続ける。

卒業を前に、実家に戻ってフリーターとして生きていくことを決めた留譜は、社会の枠に合わせず、自分のリズムで暮らす道を選ぶ。風の通り道のように、しんどさも喜びも通り抜けていく日々のなかで、静かに、自分なりの「生き方」に触れていく。
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