カフェ
「結構大荷物になりましたね」
「そ、そうですね そうだ近くに私のオススメのお店があるので寄って行きましょう」
「本当ですか!早く行きましょう!」
パンパンに入った袋を2つ持っていたため正直俺は限界だった、そこで休めると言われたらテンションはめちゃくちゃ上がる。
「こ、ここです」
「か、カフェとみんなは呼んでいるみたいです」
「こんな場所が街にはあるんですね!」
「早く中に行きましょう!」
こんなお店は当然住んでいた村には無かった、あの村の楽しみといえば月に一度来る行商人による販売くらいだった。
「うわ〜、内装がすごい綺麗だ、椅子も座り心地が最高で、なんか言葉に表せないほど今感動してます!」
「アルフィン君にそんな喜んでいただいて、私もう、嬉しいです」
「ミイシャさん、ちなみにこのお店は何を頼めばいいんですか?」
この店のメニューには見たことのない言葉が並んでいてどんな物か検討がつかない。
「えっと、私のオススメはこの紅茶とケーキのセットなんですが、このパンケーキというのも美味しくて、でもミルクも普通のミルクじゃなくてこだわったミルクなのでそれも一度飲んで欲しいし、あれもいいしこれもいいし、うーん…」
クスッ
ビクッ
「ど、どうかしましたか?」
「いや、あのー、今日1番饒舌に話していたのでつい面白くて」
「あ、す、すいません」
「あ、い、いや全然攻めてるわけでは無くてですね今日1番ミイシャさんのテンションが上がっていたので、つい笑ってしまって、気を悪くしたならすいません」
「いや、だ、大丈夫です」
「と、とりあえず注文しますか」
「は、はい」
楽しそうに自分の好きなものを紹介するミイシャさんめちゃくちゃ可愛かったなぁ〜