宿屋半額セール
「着きましたよ」
「え、ああ、ありがとうございました」
どうやら馬車の中で寝ていたようだ、自分で言うのもなんだが不用心がすぎる。
そして料金の銀貨3枚を払い俺は馬車から降りる。
「デッッッカ」
これが正直な感想だ、俺が住んでいた村とはドラゴンとスライム(日本で言う月とスッポン)だ。
周りは城壁に囲まれていて人の数も桁が2つぐらい違う
街の中に入りボーッとしていると人にぶつかり転ばせてしまった。
「すいません大丈夫ですか?」
「こちらこそすいません今急いでますのでこれで」
彼女はそう言って走り去って行った
まああれはこちらの不注意でもあるので当然の反応だろう、それよりも何故彼女が急いでいたのか、それを考えながら歩いていると目的地についた。
そう冒険者ギルドだ。
俺は12歳の時に一度登録しているので、今回は軽い説明や本人確認だけされすぐに終わった。
そしてボードに貼ってある依頼から楽そうな依頼を選ぼうとした。
そんな中一際目立つ依頼があった。
(急募・宿の手伝い)銅貨5枚
受けてくれた方は宿泊代金を半額にします
まだ泊まる場所も決めていなかったのでちょうど良いと思いこの依頼を受ける事にした。
(ザワザワ)
(ザワザワ)
「あのー、すいませんギルドの依頼を見て来たんですが)
「え、本当来てくれたの!助かったわ!」
あれ思った反応と何か違う
客はチラホラ見えているので何か問題があるとは思えないが?
「アルフィン 15歳です よろしくお願いします」
「私はメリダこの宿の女将よ、あと娘がここで働いねいるわ…でも見当たらないから多分上の階で掃除でもしてるんじゃないかしら。来てすぐに悪いけど見てきてもらえる?」
「分かりました見てきます」
「ありがとう助かるわ」
階段を登り2階へと向かう、そういえば娘さんの名前聞いてなかったな何て名前だろう?
「あのー すいませーん 依頼を受けてきた者ですが、メリダさんが呼んでいますよー」
「はっ、はい」
「あ、どうも依頼を受けてきましたアルフィンです
よろしくお願いします」
「あっ、はいよろしくお願いします」
あれこの人どこかで見たような